WRC2017/12/17

ハンニネン、開発ドライバーでトヨタに残る考え

(c)Toyota

 ユホ・ハンニネンは、トヨタGAZOOレーシングのシートを失ったものの、来季も引き続きチームのためにテストドライバーを行うつもりだと語った。

 ヤリスWRCの開発段階からテストドライバーを務めてきたハンニネンは、開幕戦モンテカルロから12戦に出場、シーズン序盤はクラッシュも多かったが、母国ラウンドのフィンランドではキャリア初の3位表彰台を達成することになった。しかし彼は、若手のエサペッカ・ラッピの著しい躍進やオット・タナクの加入によって来季のレギュラーシートを失うことになり、その去就が注目されてきた。

 ハンニネンは、フィンランドメディアのトゥルク・サノマットの取材に対して、トヨタのテストドライバーを継続することは簡単な選択だったと述べている。

「最初に決定を知ったときには、じれったい思いだったよ。しかし、時間が経って、いまはそうは思っていない」とハンニネン。

「テストドライバーを継続することは簡単な選択だった。僕は共通の成功のために、チームのために働きたいと思っている」

 36歳のハンニネンはまだラリードライバーとして走ることを完全に諦めたわけではないが、開発ドライバーという興味深い仕事を続けていきたいと語っている。

「もちろん将来はどうなるかわからないが、現実を見なければならないときもある。これまでたくさんのチームやいくつものマシンを経験してきた。世界選手権でもっと定期的に何年も走れなかったことは苛立たせたこともあったが、シュコダ、ヒュンダイ、トヨタでは、最初から開発プロジェクトに関わることができたし、それは興味深い仕事だ。それはこれからも続けられたらおもしろいだろう。競争のためのドライブでなかったとしてもね」