WORLDWIDE2017/07/11

パストラーナ、Mtワシントンヒルクライムで新記録

(c)Subaru Rally Team USA

(c)Subaru Rally Team USA

 スバル・ラリーチームUSAのトラヴィス・パストラーナが、マウント・ワシントン・ヒルクライムで5分44.72秒のコースレコードを打ち立てて優勝することになった。

 マウント・ワシントン・ヒルクライムは1904年に誕生、アメリカのモータースポーツイベントでももっとも古い歴史を誇るイベントの一つであり、ミシシッピ川以東ではアメリカで最高峰となるマウント・ワシントンの標高 6,288 フィート(およそ1916.5メートル)の山頂までを目指す、7.6マイル(およそ12.1km)のターマックとグラベルのヒルクライムコースで争われる。

 600馬力にパワーアップされたスバルWRX STIラリーカーの特別仕様をドライブしたパストラーナは、このヒルクライムコースで2014年にチームメイトのデビッド・ヒギンズが打ち立てたレコードを25秒上回り、史上初めて6分を切るタイムで優勝を飾ることになった。

 パストラーナは、スバルWRX STIで素晴らしい体験ができたと新記録樹立の喜びを語った。

「どれだけ僕が楽しかったかうまく言い表せないよ。このマシンをドライブするチャンスを与えてくれたスバルに感謝している。この記録がしばらく破られないことを祈っているよ」とパストラーナは語った。

「1回目の走行では、前半でタイヤに頼りすぎて、トップ付近の終盤でとてもルースになり恐い思いをしたんだ。かなりサイドウェイになったことはとても楽しかったが、確実にタイムを失った。そこで2回目の走行ではタイヤを節約してよりクリーンにドライブした。記録をこれほどまで破れるとは思ってなかったよ。本当にチャレンジだったし、全開でドライブするには世界でもっとも困難な道なんだ」

 2011年と2014年にコースレコードを破ったデビッド・ヒギンズは、今回は高速コーナーで岩にヒットしたあとコースオフしてチャレンジを終えることになった。