WORLDWIDE2021/04/19

パッドン、オタゴ・ラリーで8度目の優勝

(c)Paddon Rally Sport

 4月16〜18日に行われたニュージーランド・ラリー選手権開幕戦のオタゴ・ラリーでヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 AP4)がライバルを寄せ付けない速さをみせて8度目の優勝を飾ることになった。

 ニュージーランドは昨年からオーストラリアと太平洋諸国などを除く海外からの入国を制限しているため、オタゴ・ラリーは昨年のキャンセルに続いて今年もFIA APRCパシフィック・カップのステイタスを返上することになったが、546日間の中断後に再開された国内選手権を祝うかのように110台のマシンがダニーデンのグラベルステージに集まることになった。

 長年のコドライバーであるジョン・ケナードとシーズン開幕戦に挑んだパッドンは、オープニングSSをベストタイムで発進、初日の7ステージですべてトップタイムを奪って後続に3分27秒という大差をつけてリードすることになった。

 パッドンは最終日、2度のパンクに見舞われることになったが、2位のジョシュ・マーストン(ホールデン・バリーナAP4)に7分32秒もの大差をつけて優勝することになった。

「チームの素晴らしい努力が実ったよ! 僕らがオタゴ・ラリーの優勝者になった」とパッドンは語っている。「オフシーズンにチームが懸命に取り組んだ結果、素晴らしいイベントになったよ。残念ながら今日はいくつかのパンクに見舞われ、すべてのステージを制覇することはできなかったが、それでも素晴らしい勝利で選手権をスタートすることになったよ」

 また、パッドンは初日のスーパースペシャルステージにおいて、自らのチームが選手権への投入を目指して開発を進めているヒュンダイ・コナEVラリーカーのデモンストレーション走行を行っている。

「ガソリンだけではスポーツは生きていけない。EVを発表することは、このスポーツを将来持続させる道だと僕らは信じているからね。これはその一歩だ」