WORLDWIDE2022/04/11

パッドン、オタゴ・ラリーで9度目の優勝

(c)Hayden Paddon

(c)Hayden Paddon

 ニュージーランド・ラリー選手権開幕戦のラリー・オブ・オタゴでヒョンデ・ニュージーランドの支援を受けるヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 AP4)が14ステージのうち13ステージでベストタイムを奪って圧倒、記録的な9度目の勝利を飾ることになった。

 パッドンは土曜日の朝、連続ベストタイムで発進、早くも後続に59.3秒の差をつけることになったが、SS3ムーンライトのステージで右フロント・ドライブシャフトを破損してしまう。彼はここで14.6秒をここで失ったものの、48.4秒差をつけて首位をキープ、サービスで完全な修理を行ったあとはふたたび揺るぎない速さでリードを拡大、最終ステージでは残り10kmでパンクに見舞われたにもかかわらず、ここでもベストタイムを奪い、2019年のニュージーランド・チャンピオンであるベン・ハント(シュコダ・ファビアRally2エボ)に3分5秒という大差を築いて初日を終えることになった。

 パッドンは最終日はよりスムーズな走りを見せ、この日の7ステージすべてを制して、2019年のニュージーランド・チャンピオンであるベン・ハント(シュコダ・ファビアRally2エボ)に5分27.1秒差をつけて優勝を飾ることになった。

「素晴らしいチームワークでラリー・オタゴで完璧なリザルトを収めることができたよ」とパッドンは語った。

「初日にはSS3でドライブシャフトが破損し、さらに最終ステージの最後の10kmでフロントタイヤのパンクに見舞われたが、チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、何とか走りきることができた。ステージは今まで見た中で最高のコンディションとなったし、最終日も素晴らしいステージを楽しむことができた。多くのステージ新記録も達成したし、僕たのチームが達成してきたことを誇りに思うよ」

 2位でフィニッシュしたハントは、今季からスバルWRX STIからシュコダ・モータースポーツのファクトリースペックのファビアRally2エボにスイッチしており、新しいマシンで次戦以降ではさらにペースを上げたいと誓っていた。

 また、一貫して強力なペースを示して初日3位につけていたエマ・ギルモア(スズキ・スイフト AP4)がブレーキトラブルで遅れ、ラーナ・ホーラン(シュコダ・ファビアR5)が表彰台を獲得している。