WRC2019/08/11

パッドン、Mスポーツでのリベンジに動き出す

(c)M-Sport

 ニュージーランド出身のヘイデン・パッドンは、テスト時のクラッシュによって先週のラリー・フィンランドに参戦できなくなったものの、2019年のWRCシーズンの終わりまでにMスポーツと再びドライブする契約を取り付けるために努力している。

 元ヒュンダイWRCドライバーのパッドンは、昨年のラリー・オーストラリア以来となるトップレベルのスタートをMスポーツから予定していたが、イベント前のテスト中に岩にヒットしてフォード・フィエスタWRCを破損、その夢の計画は消滅した。

 パッドンは再びフィエスタに復帰するために、ラリーが始まるよりも早くフィンランドから帰国し、すぐに支援者やスポンサーたちとの会合を持った。

「ラリーで何かをするチャンスはないと知っていたものの、(コドライバーの)ジョンと僕はレッキをするつもりだったが、その後、僕のホームの人々と選択肢について話し合う機会を持つことができると分かったので、飛行機に飛び乗らなければならなかった」とパッドンは語った。

「フィンランドと同等(の支援)を得ることはできないと思うが、パッケージをまとめるために全力で取り組んでいる。今年の残りはどのラリーであってもドライブするつもりだ。僕は自分にできることを示す機会が欲しい」

「僕は短い間しか彼らと働いてなかったが、チームの野心と能力は明らかだった。そして、フィエスタは最初の数kmから素晴らしいと感じた」

「僕はそこに行くために何でもする。フィンランドには近づいていたので、それがこんな方法で終わってしまったのは本当に辛い。これがWRCでの僕の最後にはしないつもりだ」

「僕にはまだ長い年月が残っている。フィンランドの前に言ったように、僕はこれまでで今が一番上手くドライブできるし、好調だと信じている」

 Mスポーツチーム代表のリチャード・ミルナーは、彼のチームはパッドンをチームに戻す方法を見つけることに熱心だと語った。

「我々はヘイデンを助けたい。先週は非常にがっかりしたが、我々は彼をコックピットで見たい」

「私は彼が行った努力と、このような短い時間で取引をまとめるために彼がイベントの前に行った取り組みに本当に感銘を受けた。しかし、単純な事実は、我々が再び彼をマシンに乗せるためにはもっと予算が必要だということだ」