WRC2019/11/08

ヒュンダイ、タナクとの冷たい関係を擬装

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 ヒュンダイ・モータースポーツの代表であるアンドレア・アダモは、オイット・タナクと2020年に関する潜在的な約束についてジャーナリストたちの追撃から逃げるために冷えた関係を装っていたことを明かした。

 タナクは9月の時点でまだヒュンダイへの移籍の可能性があるとの憶測の嵐が吹きさらされていたが、タナクがヒュンダイについては「友達にはなれなかった」と語ったことからトヨタとの契約延長が秒読みになったと考えられていた。

 さらにアダモはヒュンダイにはタナクを雇うのに十分な資金を持っていない可能性があると語っておりが、両者の話し合いは決裂したものとばかり考えられていたが、最終的には完全に異なる結末が待っていた。

「オイットと私はある時、私たちの契約について尋ねられたが、冷い関係であることに決め、ジャーナリストとの言葉遊びを始めた。これらは時間を稼ぐと言ったジョークだった。ヒュンダイの予算は、すでに私たちの希望に叶うのに十分なものであり、ボスに資金を増やすために頼む必要はなかった」とアダモは説明した。

 タナクの来季については彼の代理人であるマルコ・マルティンによって新しい契約が交渉されていたが、アダモは簡単ではない交渉人だったことを明らかにした。

「私はある時、彼のファンであり、彼のミニカーを購入していると(マルコ・)マルティンに言ったんだ。しかし、交渉まで彼がどんな人なのか僕は知らなかったよ。その要求に私は応えられないと彼に言ったほどだが、最終的に、彼は私に無料でミニチュアカーにサインをしてくれることになったよ。契約は短い期間も長い期間もともに愚かなものだし、それなら私は誰とも結婚していない。2年契約というのは婚姻を開始するのに最適な妥協点だ」