WRC2019/08/06

ヒュンダイ、ローブのドイツ投入なし

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ラリー・ドイッチュランドのチーム体制を発表、セバスチャン・ローブを外して、ティエリー・ヌーヴィル、アンドレアス・ミケルセン、ダニエル・ソルドのラインナップとすることを決定した。

 ヒュンダイから今季の6戦に出場する契約をもっているローブは、すでにモンテカルロ、スウェーデン、コルシカ、チリ、ポルトガルに出場しており、残り1戦がどこになるのか注目されてきた。彼は6月にフランスで行われえたラリー・ヴォージュ-グランド・エスト、7月にイタリアで開催されたラリー・ディ・アルバにヒュンダイi20クーペWRCで参戦してターマックでのトレーニングを行ってきたことから、過去9回優勝した経験をもつドイツが今季のラストランになると見られてきた。

 ヌーヴィルは2014年のドイツで優勝した経験をもち、3月に行われたツール・ド・コルスでも優勝している。ソルドも2013年のドイツで優勝しており、ミケルセンは過去3度の表彰台を達成している。

 チームディレクターのアンドレア・アダモは、ドイツの体制について次のように述べている。

「ここ数戦のラリーを見てシーズンの残りの戦いを予測した後、ティエリー・ヌーヴィル/ニコラ・ジルスール、アンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル、ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオがドイツでの最強のラインナップをもたらすと考えた。私は彼らを大いに信頼しており、シーズン前半のクルーのパフォーマンスには驚かされた。マニュファクチャラーのチャンピオンシップに向けた戦いで、可能な限り最高の結果を確保するためにもチームにとっての最善の選択だと信じている」

 この決定により、ローブの最終戦は昨年、劇的な勝利を飾ったラリー・デ・エスパーニャになると見られている。