WRC2021/10/12

ヒュンダイ、王座防衛のためにWポディウムを狙う

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、前回2019年に開催されたラリー・デ・エスパーニャで1-3の結果を残しており、マニュファクチャラー選手権の王座防衛のためにも今年のイベントでもダブルポディウムを狙っていく。

 先日のフィンランドでの2-3フィニッシュから一夜明け、ヒュンダイ・モータースポーツはさらなる好成績を目指して、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)の最後から2番目のラウンドであるラリー・デ・エスパーニャに向かう。

 すでにドライバーズ選手権についてはティエリー・ヌーヴィルもオイット・タナクもタイトルの可能性を失ったものの、マニュファクチャラー選手権についてはまだ逆転のチャンスを残している。しかし、トヨタのリードは61ポイントと大きく、少なくとも今週末を終えた結果、51ポイント差まで縮める必要がある。

 2019年にミックス路面で開催された前回のイベントでは、ヌーヴィルがヒュンダイi20クーペWRCを駆って優勝し、チームメイトのダニ・ソルドが3位に入賞した。この成績はチャンピオンシップ争いに決定的な影響を与え、チームはリードを拡大し、その後、最終ラウンドのラリー・オーストラリアが中止されたことでマニュファクチャラータイトルを決めている。

 ラリー・デ・エスパーニャはローテーションに従って2020年のカレンダーからは姿を消していたが、フルターマックにルートを戻して2年ぶりにカレンダーに復帰した。ヒュンダイ・モータースポーツは、直近のターマックラリーである8月のイープル・ラリー・ベルギーで1-2フィニッシュを達成していることから、ここでふたたびダブルポディウムを奪って、選手権争いに踏みとどまりたいところだ。

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ティエリー・ヌーヴィルとマルティン・ウィダーゲ、オイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤ、ダニ・ソルドとカンディド・カレーラのペアの3台体制でラリーに臨む。

 チーム代表のアンドレア・アダモは次のように語った。「これまで苦手としてきたラリーで最高の結果を出したことで、チーム全体が再び活気づき、ラリー・デ・エスパーニャに臨む準備ができている。我々はベルギーでの1-2フィニッシュで、ターマックでも競争力があることを示したので、自分自身に最も高い目標を課すことにした。2019年のスペインの表彰台には、ティエリー、オイット、ダニの3人がいたので、彼らはこの道で速く走るために何が必要か知っている。シーズンは残り2ラウンドとなったが、最強のパフォーマンスで1年を締めくくり、WRCのこの時代に別れを告げたい」

 ラリー・デ・エスパーニャは木曜日のシェイクダウンを経て、サロウでのセレモニアルスタートを切り、3日間にわたって全17ステージで争われる。