WRC2019/11/01

ヒュンダイ最終戦をミケルセンからブリーンに変更

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、最終戦ラリー・オーストラリアのラインアップを変更、アンドレアス・ミケルセンに代わってクレイグ・ブリーンを起用することを発表した。

 オーストラリアのエントリーはすでに10月14日に締め切られているが、FIAがクルーの変更を承認しており、オーストラリア主催者は新しいエントリーリストを公開している。

 初のマニュファクチャラー・タイトルを狙うヒュンダイの最終戦は、これによってティエリー・ヌーヴィル、ダニエル・ソルド、そしてラリーGBに続く今季3戦目の登場となるブリーンの3台体制となる。

 ミケルセンは2016年にオーストラリアで優勝した経験をもっているため、ヒュンダイとしてはこの変更は多いに迷っただろう。ブリーンはオーストラリアでの実績は乏しく、2017年には最終日に横転によって4位を失い、昨年、スロットルトラブルが発生するまでポディウムポジションを争っていたが、立ち木にヒットしてサスペンションを壊して7位に終わっている。

 ヒュンダイはいまのところこの突然のドライバー変更に関して説明を行っていないが、ラリー・オーストラリアがドライコンディションになった場合、選手権上位のドライバーは路面掃除のハンデを負うことになり、選手権4位につけるミケルセンより14位のブリーンのほうが理論上は有利なポジションでスタートできることになる。

「僕らはラリーに戻ることになった! 僕とポール(・ネーグル)はヒュンダイからオーストラリアに参戦するチャンスをもらってとてもうれしいよ。マニュファクチャラータイトルをもちかえるぞ!」とブリーンは語っている。
 
 また、シトロエン・レーシングはマッズ・オストベルグをオーストラリアの3台目としてエントリーしており、オストベルグはカーナンバー2をつけて今季初めてC3 WRCでの参戦が期待されていたが、セバスチャン・オジエのタイトルの可能性が消えたことでこちらのエントリーは取り消されている。