RallyCross2017/05/25

ヒルボネン、MINIスーパーカーをテストドライブへ

(c)FIAWorldRallycross.com

 ミッコ・ヒルボネンは来週、新しいシルバーストーンRXサーキットでJRMの制作したMINIのRXスーパーカーをテストドライブする。

 英国のチームであるJRMは、2018年に世界ラリークロス選手権へ復帰することを目指して現在、MINIをベースとしたスーパーカーの開発を続けている。その計画の一環として、ヒルボネンは火曜日に新しいシルバーストーン・サーキットでMINIスーパーカーをドライブする。

 世界RX選手権は今週末、リッデンヒルでの最後の英国ラウンドが開催される予定だ。その後、2018年以降の英国ラウンドが行われることになっている新しいシルバーストーン・サーキットのオープンイベントが火曜日に行われることになっており、ペター・ソルベルグやヨハン・クリストファーソン、アンドレアス・バックルドらとともにヒルボネンはこのメディア・ローンチイベントに出席してマシンをドライブする。


 フィンランド出身のヒルボネンは12年間にわたってWRCに参戦し、スバル、フォード、シトロエンで合計163回のスタートを切り、69回の表彰台、15回の優勝を獲得した。彼はセバスチャン・ローブと2度、最終ラウンドまでWRCタイトルを争ったあと、2014年末にWRCから引退、それ以来、X-RaidチームからMINIでダカール・ラリーに2度参戦している。彼は2016年に4位、今年は13位を獲得した。

 ヒルボネンは、2013年にコウヴォラで開催されたヨーロッパ・ラリークロス選手権の母国ラウンドに出席し、もしラリークロスのスーパーカーを試す機会があれば喜んでしたいと語っていた。

 ダヴェントリーをベースとするJRMは、2015年にMINI RXで世界RXにデビューし、英国人ドライバーのガイ・ウィルクスがマシンにとって2戦目となる英国ラウンドのリッデン・ヒルで6位を獲得している。昨シーズンは、リアム・ドランとフルプログラムの契約をし、ホッケンハイムのセミファイナルで勝利したが、シーズン途中でドランと破局し、1.6リッターのWRC由来のエンジンから2リッターのユニットに変更するという難しい開発プロセスに苦しんだ。

「新しいシルバーストーン・サーキットは、ミッドランズをベースとする本社と自動車開発センターの非常に近くに位置しており、我々JRMにとって素晴らしいニュースだ」とJRMのマネージングディレクターを務めるジェイソン・キングは語った。

「我々は新しいサーキットを試す最初のチームのうちの一つとなれることにとても興奮している。また2018年のシーズンに先立ってMINIの開発状況をテストできることを本当に嬉しく思っている。ミッコがドライブし、エキスパートとしてフィードバックを提供してくれる予定だ」