RallyCross2017/10/05

フォード、世界ラリークロス選手権から撤退

(c)FIAWorldRallycross.com

 フォード・パフォーマンスは水曜日、ケン・ブロックのフーニガン・レーシング・ディヴィジョンチームへの支援中止を発表、チームは、来月の南アフリカで開催される今季最終ラウンドを終えた後、世界ラリークロス選手権から撤退することになった。

 フーニガン・レーシングは2016年の初めにMスポーツが製作したフォード・フォーカスRS RXでプログラムを開始し、今年で参戦2年目だった。

 世界ラリークロス選手権は早くとも2020年には電気自動車のカテゴリーが導入されることが計画されておりが、多くのマニュファクチャラーがその将来性に関心を示しているようにも見えたが、フォード・パフォーマンスはいまはまだその決断を下す時期ではないと考えているようだ。

「FIA世界ラリークロス選手権はエキサイティングで、我々は競争を非常に楽しんだが、選手権の未来が形をなしていく中で、いま我々が休憩を取ることは自然だ」とフォード・パフォーマンスのグローバル・ディレクターを務めるデイブ・ペリツァクは語った。

「世界RXで継続するには恐らく新しいレースカーの開発が必要だが、パワートレインのパッケージの観点からラリークロスの将来について多くの議論が行われており、それがより良く定義されるまで我々が休止することは理に適っている」

 ケン・ブロックは2018年にむけたフォーカスRS RXの開発が行われる計画だと最近まで信じていたようだ。

「僕自身もフォード・パフォーマンスも、これまでこのプログラムから多くのことを学んだ」とチームオーナーのケン・ブロックは語った。「我々はどちらも努力を続けたいと思っているが、現時点では単純に意味をなさない」

「将来に向けたスポーツの側面が漠然としているので、いまタイトル争いに向けて新しいレースカーを開発するためにもっと多くの資金を投入することはナンセンスだ。残念なことは確かだが、モータースポーツの経済学とは時にそういうものだ」

 フーニガン・レーシング・ディヴィジョンは、ブロックのチームメイトであるアンドレアス・バッケルドが2016年は3勝を挙げ、ドライバーズチャンピオンシップで総合3位を獲得した。