WRC2020/01/05

フォーモウ、Mスポーツ・フォードからWRC2参戦へ

(c)M-Sport

 24歳のアドリアン・フォーモウは、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのフォード・フィエスタR5 Mk2で2020年の世界ラリー選手権のWRC2に参戦することが決定した。

 フォーモウは2016年末にラリー・ジューヌに抜擢されたフランス期待の若手だ。セバスチャン・オジエ、ブライアン・ブフィエらを輩出したラリー・ジューヌは、フランス・モータースポーツ連盟(FFSA)が主宰する才能ある若手を発掘し、育成するプログラムであり、2016年に3年ぶりにMスポーツの支援によって復活している。

 フォーモウは2017年にフランス国内で開催されたジュニア選手権にFFSAが支援するフォード・フィエスタR2T Juniorで出場してシリーズ3位、2018年の同選手権では5勝してジュニア王者に輝き、FFSAのステップアッププログラムを手にして昨年はWRC2 5戦への挑戦を行った。

 フォーモウはWRCデビュー戦となったモンテカルロでWRC2の2位(総合10位)でフィニッシュ、GBでも3位となり、2度の表彰台を獲得してシーズン13位となっている。

 2020年、フォーモウはふたたびコドライバーのルノー・ジャムールとのコンビによってMスポーツ・フォードでモンテカルロからWRC2プログラムを開始することになっており、Mスポーツ・フォードから出場する二人目のWRC2ドライバーについては、来週、英国のバーミンガムで行われるオートスポーツ・インターナショナルショーで発表される。

 Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは次のように語った。

「我々はこの3年間、FFSAと緊密に協力してきたが、アドリアンの成長は、そのコラボレーションを体現するものだ」

「ラリー・ジューヌを制してから彼は急速に進歩しており、今年、完全にチームの一員になった彼を見ることは素晴らしいだろう。WRC2のレベルでは2シーズン目に過ぎないが、印象的な走りを見せ続けてくれると全面的に期待している」

 フォーモウはMスポーツ・フォードのドライバーに選ばれてWRC2に出場できることを誇らしく感じていると語った。

「今年のWRC2選手権でMスポーツ・フォードを代表できることを本当に誇りに思う。ラリー・ジューヌに勝ち、最初のラリーからわずか3年後にすぎないからね」とフォーモウは語った。

「過去25年、たくさんのフランス人ドライバーが、FFSAの支援とラリー・ジューヌによってキャリアのチャンスを掴んできた。そして僕もこの素晴らしいスポーツと出会う機会になった」

「今回、若手ドライバーの育成と開発に定評のあるMスポーツ・フォードと協力して取り組むことになったが、いい成績を収めたいと思っている。僕自身のためであるとともに、デビュー当初から支えてくれたミシュランやヤッコ・オイルなどの人たちのためにも活躍したいと思っている。今年、出場するラリーは知っているイベントが多いので、その知識がトップリザルトに挑戦するのに役立つことを願っている」