WRC2021/02/13

フットゥネン、ヒュンダイからWRC2に参戦へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、WRC3チャンピオンのヤリ・フットゥネンが、オリヴァー・ソルベルグとオーレ・クリスチャン・ヴェイビーと共にチームのWRC2オフィシャルドライバーラインナップに加わったことを発表した。フットゥネンは2月26〜28日にロヴァニエミを拠点として行われるアークティック・ラリー・フィンランドから新シーズンのスタートを切る。

 フットゥネンは、2017年にラリー・フィンランドでWRC2デビューウィンを飾ったあと、ヒュンダイ・モータースポーツ・ドライバー・デベロップメント・プログラム(HMDP)の育成ドライバーに選ばれている。しかし、彼はその後、1年あまりにわたって9戦のWRC2をHMDPから走っているが、表彰台1回にとどまり、ヒュンダイも競争力の高いライバルたちのマシンを相手に戦うことの困難さから、同プログラムは2019年シーズンの途中で中断、彼はヒュンダイのオフィシャルチームから離れることになった。

 だが、フットゥネンは昨年、ヒュンダイ・ポーランドからポーランド選手権に出場して王者に輝き、さらにWRC3選手権で2勝を飾ってヒュンダイ・カスタマーレーシングにメジャータイトルをもたらすことになり、見事な成長とともにヒュンダイの公式プログラムのドライバーとして復帰することになった。

「2021年のヒュンダイ・モータースポーツのWRC2チームの一員になれたことをとても嬉しく思っているよ。昨年は出場した全てのイベントでWRC 3の表彰台に上がり、毎週末優勝を目指してきた。今年のWRC 2でも同じ目標を掲げ、WRC 3のタイトルを獲得した昨年と同じパフォーマンスを発揮できるように、すべての準備が整っている」とフットゥネンは語った。

「アークティック・ラリー・フィンランドのスタートをとても楽しみにしているが、シーズン中の他のイベントも楽しみにしているよ。ソルベルグやヴェイビーとチームメイトになれたことは素晴らしいことです。二人ともとても強いドライバーなので、ステージで一緒に戦えることを楽しみにしている。もちろん、WRCでの僕の目標は、フィンランドのオリヴァーのようにWRカーを運転することなので、競争では彼らを少しだけライバル視しなければならない!」

 ヒュンダイ・モータースポーツ・チーム代表のアンドレア・アダモは、次のように述べている。

「2020年に素晴らしい成績を残した後、フットゥネンにとってWRC 2へのステップアップは当然の道だった。昨年のWRC 3と同様、ポーランドのナショナルタイトルを獲得した彼は、雪、グラベル、ターマックでオールラウンドに優れたペースを見せてくれたし、今シーズンも同じフォームを続けない理由はない」

「私たちは彼と一緒に仕事をし、彼の素晴らしいパフォーマンスに報いるために、ここ数ヶ月間懸命に努力してきたので、ヒュンダイ・モータースポーツのWRC 2のラインナップにヤリを加えることができたことは素晴らしいことだ。アークティック・ラリー・フィンランドで今季を力強いスタートを切り、優勝を狙うことができるはずだ。ヒュンダイからは3人の野心的なドライバーがWRC 2に参戦することになるが、それぞれがタイトルを競い合って成長することを楽しみにしている」