WORLDWIDE2020/10/06

フットゥネン、ポーランド・チャンピオンに輝く

(c)Hyundai

 フィンランドのヤリ・フットゥネンが先週末に行われたラリー・シウィドニツキで2位でフィニッシュ、ポーランド・ラリー選手権のチャンピオンに輝くことになった。

 フットゥネンとコドライバーのミッコ・ルッカは今季、ヒュンダイ・ポーランド・レーシングのヒュンダイi20 R5を駆ってポーランド選手権に初参戦、新型コロナウイルスによって遅れていたシーズンが8月のラリー・ゼソフスキで開幕するや、フットゥネンはいきなりポーランド・チャンピオンのグジェゴシュ・グジェブを破って優勝を飾っていた。
 
 フットゥネンはさらに第2戦ラリー・シロンスカでもグジェブと激しいトップ争いを演じ、パワーステージを含む4回のトップタイムを獲得して連勝、ランキングトップの座を守っていた。

 10月中旬に今季最終戦ととして予定されていたラリー・コシチェがキャンセルされたため、シーズンは先週末のラリー・シウィドニツキのターマックで決着することになった。フットゥネンは土曜日に行われた最終ステージで最速タイムを記録して初日をリード、日曜日の朝もオープニングSSのベストタイムでリードを14秒へと拡大してみせたが、濡れた路面でコースオフ、マシンにダメージを負ってしまい一時、5位へと後退することになった。

 しかし、フットゥネンはサービスでマシンを修理したあとはふたたび追撃を開始、最終ループの最初の2ステージでファステストタイムを記録し、32秒に広がっていたトップとの差をひっくり返して最終テージを前にふたたび首位へと浮上することになった。

 残念ながらフットゥネンは最終ステージの6km地点で左フロントタイヤをバースト、シーズン3連勝を逃して2位となったものの、見事にポーランド王者に輝いている。

「なかなか困難な一日だったが、僕らはポーランド・チャンピオンになった。それが一番重要なことだよ!」とフットゥネンは語った。

「クラッシュは完全に僕のミスだったし、レインをもっていたのに間違ってミディアムタイヤを選択をしてしまったんだ。そのあといい走りで追い上げることができたが、最終ステージでも後半のセクションでパンクしてしまった。何かにぶつかったわけではないと思うが、ステージを終えたときにはタイヤが何も残っていなかったよ! 2位という結果には満足していないが、もちろんチャンピオンシップはとても良い結果なったので満足だ!」