WRC2017/07/30

フットネンがWRC2を独走、新井は5位に後退

(c)Rally Finland

 ラリー・フィンランド2日目の土曜日、WRC2では前日からラリーをリードしているヤリ・フットネン(シュコダ・ファビアR5)がリードをさらに広げ、後続に2分以上の差を築いている。

 母国開催のイベントの2日目を56.2秒のリードを持って迎えることとなった若いフットネンは、8つのステージのうちの5つを制し、そのアドバンテージを倍以上となる2分6.4秒まで広げることとなった。

 フットネンにとってはこのレベルで戦うことは初めてとなるが、スピンを喫した以外にここまで特にトラブルもなく、明日の勝利までには短い4つのステージを残すのみとなっている。

 カンタン・ジルベール(シュコダ・ファビアR5)も問題のない一日を満喫し、2位をキープ、一方5位からスタートしたトム・ケイブ(ヒュンダイi20 R5)が、ファビオ・アンドルフィ(ヒュンダイi20 R5)が横転した後、3位までポジションを上げることに成功している。

 オシアン・プライス(フォード・フィエスタR5)が、クルマのフロントとリヤにダメージを負い、エギゾーストをつぶしてしまったが、ケイブの2分30秒後方の4位につけている。

 TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムにて欧州ラリー挑戦中の新井大輝(フォード・フィエスタR5)は、前日に見舞われたポップオフバルブの問題が完治しないままスタートしたため本領を発揮できず、表彰台圏内にとどまろうとするも、さらにパワーステアリングの故障とパンクに追い打ちをかけられてしまい5位まで後退してしまった。

 また、前日にオルタネーターベルトの破損などのトラブルで惜しくもリタイアとなった勝田貴元(フォード・フィエスタR5)はラリー2で再出走、12位で二日目は完走を果たしている。1回目のオウニンポウヤでは2番手タイムを出しているだけに、初日のトラブルが悔やまれるところだ。

 新井の1分後方の6位にはジャンプからの着地でレールにヒットしながらも難を逃れたシモーネ・テンペスティーニ(シトロエンDS3 R5)が入っている。

 ユーソ・ノルドグレン(シュコダ・ファビアR5)は1本のスペアしかない状態で2度のパンクを喫し、2度目のリタイアとなり、ウンベルト・スカンドラ(シュコダ・ファビアR5)がSS15でクラッシュのためリタイアしている。