WRC2017/10/25

フットネンはサラザン・スポーツから参戦へ

(c)Hyundai

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 ヒュンダイ・モータースポーツは、ヒュンダイ・ドライバー開発プログラム(HMDP)の育成ドライバーに選ばれたヤリ・フットネンがサラザン・モータースポーツが走らせるi20 R5で第2戦のラリー・スウェーデンからプログラムを開始することを発表した。

 サラザン・モータースポーツは、F1、フォーミュラE、WEC、ラリーなどさまざまなカテゴリーにおいて経験豊富なドライバーであるステファン・サラザンによって昨年創設された。フランスのセヴェンヌにベースを置くチームは、今年のラリー・フィンランドにおいてi20 R5を駆ったトム・ケイブがWRC2の3位ポディウムを獲得し、初めて国際舞台によってその名を轟かせることになった。

 サラザン・モータースポーツには今後、数ヶ月のうちにフットネンのための新しいi20 R5が納車され、2018年のための準備やテストが行われることになる。フットネンのヒュンダイ育成ドライバーとしてのプログラムは2月15日〜18日に開催されるラリー・スウェーデンから開始されるものの、その前に彼は今週末のラリーGBにおいてi20 R5で第一歩を踏み出すことになる。

 フットネンにとってのR5マシンでの3度目のイベントとなるラリーGBは、プライベートでのエントリーの形をとっているが、チームはサラザン・モータースポーツが走らせることになり、ドライバーとチームは2018年を前にして実戦でその共同作業を開始する。なお、フットネンは来季はヒュンダイ・モータースポーツからエントリーすることになる。

 サラザン・モータースポーツ代表のステファン・サラザンは次のようにコメントしている。

「ヒュンダイ・モータースポーツのドライバー開発プログラムにサラザン・モータースポーツが選ばれたことを本当に誇りに思う。我々は過去にもマニュファクチャラーと作業を行った経験をもっているので、それをベースにしてプロのアプローチとしてこのチームを育てるつもりだ」

「チーム全体がヤリとの仕事を開始することに非常に興奮しており、素晴らしいマシンと素晴らしいサポートを提供するために全力を尽くすつもりだ。テクニカルディレクターのアルノー・ムニエールは、WRC2とフランス選手権での実績と経験を持っており、我々の経験をそそぎ、ヤリの成長させながらともに歩んで行くつもりだ」

 ヒュンダイ・モータースポーツのチームマネージャーであるアラン・ペナスは、次のように述べている。

「ヒュンダイ・モータースポーツのドライバー開発プログラムを成功させるためにはサラザン・モータースポーツが最良の選択だった。彼らは若いチームだが、i20 R5の作業にはすでに精通しており、ステファン・サラザンの最高レベルのモータースポーツで経験を活かしてターマックにおけるヤリの開発作業を手伝い、将来マニュファクチャラーチームに進めるようキャリアの基礎を準備することになる。フィンランドでの経験から、彼が雪と氷のラリー・スウェーデンで強力なスタートを切ることを確信しているよ」

 なお、フットネンのラリー・スウェーデン以降のプログラムは近いうちに発表されるとのことだ。