WORLDWIDE2023/01/28

ブリーン、ヒョンデでポルトガル選手権参戦が決定

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツは、クレイグ・ブリーンがチーム・ヒョンデ・ポルトガルから今季のポルトガル・ラリー選手権にヒョンデi20 N Rally2で参戦することを公式に発表した。

 ブリーンは今シーズン、かつて彼にキャリアの生命線を与えたヒョンデに戻ってダニエル・ソルドと3台目のi20 N Rally1をシェアして、全13ラウンドのWRCのうち5戦か6戦に出場する計画だ。彼のファクトリーチームでの復帰戦は2週間後のラリー・スウェーデンとなるが、彼はWRC第3戦のラリー・メキシコのときには北米大陸には向かわず、ポルトガルで開催されるラリー・デ・ファフェ・エ・フェルゲイラスに出場する。

 ブリーンは以前にもヒョンデのカスタマーレーシング部門のためにヒョンデi20 R5の開発作業を目的としてヨーロッパ選手権やイタリアのシリーズなどに参戦しており、今シーズンもまたWRCのプログラムとi20 N Rally2によるポルトガル選手権のプログラムをこなすことになる。

 ブリーンはポルトガル選手権でも昨年のラリー・ジャパンからコンビを組んできた新しいコドライバーであるジェームス・フルトンと出場することとなる。

「このプロジェクトにとても興奮しているよ。2つのチャンピオンシップに同時に参戦することはとてもチャレンジングなことだし、チーム・ヒョンデ・ポルトガルのメンバーとしてポルトガルで選手権を戦うことにとてもモチベーションを感じている。WRCのシーズンはスウェーデンで幕を開けますが、早くチームのみんなとファフェに行きたいよ」とブリーンは語っている。

 いまのところブリーンのプログラムについては、WRCではスウェーデン、ポルトガル選手権は開幕戦ファフェで始まること以外、詳細は発表されていない。ラリー・デ・ポルトガルはいずれの選手権の一戦でもあるため、どちらかの参戦スケジュールを外す必要があり、過去2度の表彰台を獲得しているラリー・フィンランドはポルトガル選手権のラリー・オブ・マデイラと日程が重複するため、こちらも調整が必要になるだろう。

 チーム・ヒョンデ・ポルトガルは、選手権の参戦体制の詳細を詰めていることを認めており、ブリーンのチームメイトとなるリカルド・テオドシオがi20 N Rally2でシーズン全体を走ることなる。

「ブリーンとチームを組めることを誇りに思うし、彼を歓迎するよ。僕にとっては、チーム・ヒョンデ・ポルトガルで引き続き選手権に参戦できることは名誉なことであり、タイトル争いをするというより大きな責任を持って2023年を迎えることができる。エキサイティングでチャレンジングなシーズンになることは間違いないよ」とテオドシオは締めくくった。