WRC2020/02/05

ブリーン、MRFタイヤとともにERCに参戦へ

(c)Hyundai

 インドのタイヤマニュファクチャラーであるMRFは、クレイグ・ブリーンとコドライバーのポール・ネーグルと共に2020年のヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)にフル参戦すると発表した。二人はイタリアのBRCレーシングチームがプリペアしたチームMRFタイヤのヒュンダイi20 R5をドライブする。

 MRFタイヤは、これまでAPRCで9回タイトルを獲得しており、そのうち3回はインドのガウラヴ・ギルが獲得している。チームは2018年の世界ラリー選手権の4ラウンドにも出場した。その後、チームは一旦競争から離れて開発に専念、2019年はブリーンや元WRCドライバーのミッコ・ヒルボネンと共に次世代MRFタイヤのテストと開発に費やした。チームは3月26日から28日にかけて開催されるアゾレス・ラリーで競争に復帰する。

 MRFタイヤ副会長兼マネージング・ディレクターを務めるアルン・マーメンは、MRFはラリーに長期的な関心を持ってコミットメントしていくと認めた。

「欧州のライバルとの競争が難しい挑戦であることはわかっているが、我々はラリーに長期的に取り組み、学び、発展することを目指している。MRFタイヤはインドでナンバーワンのタイヤ会社であり、インドのモータースポーツにおける先駆者であるからだ」

「MRFタイヤは、インドとアジア太平洋地域のラリーにおいて長く立派な歴史を持っている。APRCで9度のタイトルを獲得した今が、次の一歩を踏み出し、インドのモータースポーツをERCに持ち込むのにふさわしい時だ」

 MRFタイヤとの新しいチャレンジについて、ブリーンは次のように語った。

「MRFタイヤとこの冒険をスタートできることが本当にうれしい。昨年、僕たちは共に働き、タイヤの開発に重点を置いた。次はERCで冒険の旅に出るのを本当に楽しみにしている。アゾレス・ラリーでプログラムを開始するのが待ちきれない」

 一方、ヒュンダイ・モータースポーツチーム代表のアンドレア・アダモは次のように語った。

「私はMRFタイヤとBRCレーシングチームのこの新しいパートナーシップの結果を楽しみにしている。ヨーロッパ・ラリー選手権は、ラリーにおいて最も重要な選手権の1つだ。今季はいくつか非常に有名なイベントが含まれており、マシンやタイヤにとって、あらゆるコンディションでの素晴らしいテストとなるだろう」