WORLDWIDE2022/09/19

ブロックがARA4勝目、米国初タイトルに王手

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 9月16〜17日に行われた米国の国内ラリー選手権であるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)シリーズ第8戦のサスケハノック・パフォーマンス・トレイル・ラリー(STPR)でフーニガン・レーシングのケン・ブロック(ヒョンデi20 クーペWRC)が今季4勝目を飾り、初のアメリカ国内タイトルに向けて大きく近づくことになった。

 全9戦で行われるARAシリーズもSTPRも含めて残すところあと2戦となる。タイトル争いは、これまでのところスバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナック(スバルWRX STI)が選手権をリード、ブロックは4ポイント差の2位につけている。しかし、オープニングSSでブロックに続いて0.5秒差の2番手タイムでスタートしたセメナックがSS2で立ち木に激しくクラッシュしてリタイアとなってしまう。

 セメナックが消えたことで、トラヴィス・パストラーナ(スバルWRX STI)が2位へと浮上したが、首位のブロックのペースには届かない。ブロックは終始リードを守るとともに最終的にパストラーナとの差をに対して1分20秒まで差を広げて今季4勝目を飾ることになった。

 ブロックは過去、米国内ラリーシリーズで2度2位になったことはあるが、タイトルはまだもっていない。

「ワイルドなシーズンが続いているが、このイベントは、これまでのどのイベントよりも大変なものだった。しかし、ここで4勝目を挙げることができ、最終戦ではついにチャンピオンシップに挑むことができるよ」とブロックは語っている。

 2位に終わったパストラーナは、最終戦への参戦プログラムを予定していないためこれでタイトル連覇の可能性は消えることになった。チームメイトのセメナックはスバルUSAによる必死の修理作業によって最終日にリスタート、パワーステージで最大の5ポイント獲得を目指したものの、ブロックから6.4秒遅れの2番手タイムに終わり、ブロックに選手権で19ポイント差をつけられて最終戦に臨むことになる。

 今季のARA最終戦は10月14〜15日にミシガン州で行われるレイク・スペリオル・パフォーマンス・ラリーとなる。