WORLDWIDE2022/03/21

ブロック鹿と接触、100エーカーウッド勝利を失う

(c)Ken Block

 2022年のアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)シリーズ第2戦の100エーカー・ウッド・ラリーは、ヒョンデi20クーペWRCでシリーズへの挑戦を開始したケン・ブロックが8度目の記録的勝利を飾るかに見えた最終ステージで鹿に接触、スバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナック(スバルWRX STI)が逆転優勝を飾ることになった。

 100エーカー・ウッド・ラリーは金曜日の初日、ケガから復帰したARAナショナルチャンピオンのトラヴィス・パストラーナ(スバルWRX STI)がリード、これをブロックが追い掛ける展開でスタートすることいなった。二人は激しくトップを奪い合ったが、ウェットコンディションとなったSS5でパストラーナがパンクのため1分を失って4位へと後退、ブロックは、2位へと浮上したセメナックを30.7秒リードして初日を終えることになった。

 ブロックは最終日も快調なペースでリードを拡大、SS10ではこの週末7つ目のベストタイムでセメナックとの差を52.2秒まで広げることになった。だが、彼は最終ステージで野生の鹿に衝突して1分あまりを失うことになってしまった。これで逆転でトップに立ったセメナックが、今季から新しいコドライバーとなったキートン・ウィリアムズとともに初優勝を飾った。

 ブロックはセメナックに16.7秒差の2位、昨年7月のニューイングランド・フォレスト・ラリー以来の参戦となるバリー・マッケンナ(フォード・フィエスタWRC)が3位となった。パストラーナは復帰戦で速さを見せながらも不運なパンクによって4位に終わっている。