Raid2016/09/13

プジョー、新しいダカールマシン3008DKRを発表

(c)Peugeot

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 プジョー・スポールは新しいダカール・チャレンジャーとなるプジョー3008DKRを来月のパリモーターショーでの発表に先駆けて公開した。

 プジョーのSUVのニューモデルをベースとした3008DKRは、今年のダカールがロサリオでフィニッシュした日からフランスのヴェリジーのファクトリーでスタート、8カ月にわたる集中的な開発作業を経て完成した。

 3008DKRは、2015年に25年ぶりにダカールに復帰したプジョーの最新の進化バージョンとなり、これまでの2008DKRと同様に2輪駆動のレイアウトを採用しており、信頼性とドライバビリティの飛躍的な向上、新しいジオメトリーとダンパーを採用したサスペンション、60度を超えるコクピットで12時間のドライブを可能とするようエアコンの改善が行われたという。

 また、3008DKRに搭載される3.0リットルV6ツインターボディーゼルエンジンは、来年のダカールにむけてさらに扱いやすくなっており、来季の新しい38mmエアリストリクター(2016年は39mm)によって20馬力のロスはあるものの、低回転域からのトルクに優れていたエンジンはさらに低回転域からトップパワーを発生できるように改善されたことで、ポテンシャルについても向上しているという。

「3008DKRは新しいステップを象徴している」と語ったのは、プジョー・スポールのチームディレクターを務めるブルーノ・ファマン。「このクルマにおける我々のゴールは、これまでのクルマの弱点を取り除いてさらに強くすることにある。新しいレギュレーションに準拠しながら、既存の強みをさらに向上させることだ」

 3008DKRは10月3〜7日に行われるモロッコ・ラリーでカルロス・サインツによってデビューが予定され、シリル・デプレの2008DKRと競技スピードにおける比較テストが行われる。