WRC2020/07/09

プジョー208 Rally4が競技デビュー戦で勝利

(c)Peugeot

 プジョー208 Rally4が7月3-5日に開催されたポルトガル・ラリー選手権第2戦のラリー・デ・カステーロ・ブランコにおいて公式競技にデビュー、ペドロ・アントーネスが2WDカテゴリーでニューマシンに初勝利をもたらすことになった。

 新型コロナウイルスのパンデミックによって世界中の国内選手権も中断していたが、ポルトガル・ラリー選手権も先週末の第2戦ラリー・デ・カステーロ・ブランコで再開することになった。

 新しい208 Rally4は当初、5月1日以降にはヨーロッパの主要選手権などにおいてデビューさせるべくPSAモータースポーツのワークショップで製造が進められてきたが、新型コロナウイルスの流行にともない工場が一時ストップ、100台を超えるバックオーダーの生産調整が必要となっていた。しかし、ヨーロッパでのラリー活動再開にどうにか初期ロットの納品が間に合うことになり、ポルトガル選手権のラリー・デ・カスーテロ・ブランコには2台の208 Rally4が公式競技へのデビュー戦を迎えることになった。

 レーシングファクトリーのペドロ・アルメイダはSS5で新しいマシンをクラッシュさせてリタイアとなったが、PTレーシングのアントーネスが7つのステージすべてにおいてベストタイムを奪い、新型プジョー208 Rally4にデビューウィンをもたらしている。

 プジョー208 Rally4は、まもなくヨーロッパの他の地域でもデビューする予定となっている。7月24-25日にチェコで開催されるラリースプリント・プジーブラムには2台が出場、7月24-26日にヨーロッパ・ラリー選手権として開催されるラリー・ディ・ローマ・カピターレには複数のマシンが国際デビューを果たすことになっている。

 また、208 Rally4にとって主要な舞台になるはずだったフランスの208ラリーカップは、5月の開幕予定が大きく遅れ、9月4-5日に開催されるラリー・モンブランでシーズンスタートと発表されており、こちらにはさらに多くのマシンがエントリーすることになりそうだ。