WRC2017/03/02

ベルテッリ、バッドモービル風ニューカラーを公開

(c)FWRT

 ロレンツォ・ベルテッリは、今年の世界ラリー選手権で使用する2017年仕様のフォード・フィエスタWRCのカラーリングを公開した。

 プラダのファッション一族との家族関係を考えれば、ベルテッリのマシンが再びスタイリッシュな外観を持っていることは驚くことではない。昨年、彼の鏡面仕上げのフィエスタは観客の心を奪い、「WRC6リバリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

 新しいマシンの外観は、以前のマシンと類似しているものの、異なった手法が取られ、ドアハンドルのライン上に鏡面のボディーワークが保たれ、その下は対照的な艶消しの黒となっている。ウィングの下部とストレーキに追加された赤いピンストライプは、1960年代のテレビシリーズの有名なバットモービルを思い起こさせる。

 イタリア出身のベルテッリは、プライベーターとして以前の仕様のフィエスタRS WRCで選手権の24のイベントに参戦してきたが、最も最近参戦した今月初めのラリー・スウェーデンではエンジントラブルによってリタイアとなっている。彼はMスポーツの最新のマシンへアップグレードし、メキシコ(3月9日〜12日)とアルゼンチン(4月27日〜30日)でその恩恵を受けることを期待している。

「メキシコで新しいマシンに乗るのが待ちきれない。外観からは、新世代のマシンは以前のモデルよりもずっと速そうだ。また、僕が2016年のマシンで走った最後のイベントはあまり幸運ではなかったので、変更は大歓迎だ。そして僕は新しいマシンの信頼性について自信を持っている」とベルテッリは語った。

 昨年、ベルテッリはラリー・メキシコで自己最高位となる8位でフィニッシュしている。彼はラリーの前に新しいマシンに慣れる時間はたった1日しかなかったものの、増加したパワーに慣れるために高所のステージが助けとなることを期待している。

「スペインでテストをしたが、メキシコは2017年のマシンを使い始めるのに最も適したイベントだと思う。なぜなら、標高が高いので、以前の仕様のマシンとのパワー差が少し縮まるからだ」と彼は説明した。