WRC2018/03/01

ベルナッキーニ、アバルトのスポーツディレクター

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 通算131戦のWRCに出場しているベテラン・コドライバー、ジョバンニ・ベルナッキーニは、まるで父が歩んだ人生を辿るように新しい挑戦を開始する。彼は新たにアバルトのスポーツディレクターに就任して、現役の選手生活にひとまずお別れする。

 彼の父、アルナルド・ベルナッキーニは、フィアット/ランチア・ワークスから出場したラファエル・ピントやアッティリオ・ベッテガのコドライバーとして4回の表彰台を経験したあと、黄金期を築いたマルティニ・レーシング・チームのロジスティクスマネージャーとしてランチア・ワークス全体のサービスプランを任されていた。

 ジョバンニ・ベルナッキーニは95年からコドライバーとしてのキャリアをスタート、ルカ・ペデルソーリ、パオロ・アンドレウッチと組んでイタリア選手権に挑んだあと、ジジ・ガリとともに世界ラリー選手権に挑戦、2006年アルゼンチン、2008年スウェーデンでは2度の表彰台を経験している。

 ナッサー・アルアッティーヤとは中東選手権で22勝、コドライバーとして6回の王座を経験、2014年にはWRC2タイトルをともにしている。

「23年にわたってラリーと満ち足りた年月を過ごしたあと、新しい冒険を始めるときがきた。これまで僕を支えてくれたファンの皆さんに感謝したい。もちろん同じ空間を共にした数々のドライバーたちにもありがとうと言いたい」とベルナッキーニは語っている。