WORLDWIDE2019/09/09

ペター、ジムカーナグリッドでオリヴァーに勝利

(c)VW

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 ジムカーナグリッド・ワールドファイナルが9月7日にポーランドのワルシャワで行われ、ペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロRスーパーカー)がファイナルレースで息子のオリヴァー・ソルベルグ(シトロエンDS3スーパーカー)との対決を制してAWDクラスで優勝を飾った。

 過去最高のテクニカルでチャレンジングなコースと称されたジムカーナグリッド・ワールドファイナルのポーランド。今季をもって20年にわたる競技生活から引退を表明しているペターにとっては、7月に英国で行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、母国ノルウェーで行われたノルゲス・ロースト・バッケロップに続くお別れツアーの3ラウンド目となる。

 予選トップから順当に勝ち進んだペターは、セミファイナルでジョナサン・バック(スバル・インプレッサ)を下してファイナルに進み、そしてオリヴァーも予選では電気系のトラブルでヒヤリとさせる場面もあったが、そのあとは速さをキープしてセミファイナルでリク・ターコ(MINIクーパー S R4)を圧勝、父と子のファイナルでの対決となった。

 そして迎えたファイナル、ペターが狭くタイトなコースでもクリーンな走りでリード、最終的にオリヴァーに2.503秒差をつけて優勝を飾っている。

「素晴らしい勝利だ。これが僕の人生だ。ファイナルでのオリヴァーの対決は最高の戦いだったよ」とペターは語った。

「僕は負けるつもりはなかったので本当にプッシュして彼に勝つことができた。ソルベルグが1-2という夢のようなポディウムになった。新車のハーレーダビッドソンもワルシャワでの最高のプレゼントだね。この結果を支えてくれた僕らのチームのメンバー全員に感謝している」

 昨年のジムカーナグリッドでは3位に終わったオリヴァーは、今回も優勝に届かなかったことを惜しみながらも、父ペターの勝利を祝福した。

「もちろん本当は勝ちたかったよ。でも、優勝したのは父なので、彼のお別れツアーでの勝利を祝福したい。今年は表彰台で去年より一段高いところに上がったので、来年は一番高いところを狙うよ!」

 また、RWDクラスの昨年の覇者である斎藤太吾(トヨタ・スープラ)はセミファイナルで惜しくもパイロン・タッチのペナルティによって惜しくもファイナル進出を逃している。