Raid2018/01/14

ペテランセルに問題発生、サインツが首位浮上

(c)RedBull

 2008年ダカール・ラリーは、プジョー勢がスタートから盤石の戦いを進めているかに見えたが、ステージ5でのセバスチャン・ローブのリタイアに続き、土曜日のステージ7でまたも波乱に見舞われることになった。それまでラリーをリードしてきたステファン・ペテランセル(プジョー3008DKRマキシ)がサスペンショントラブルで3位に後退、チームメイトのカルロス・サインツ(プジョー3008DKRマキシ)が首位に躍りだしている。

 ダカールはペルーで行われたあと前半戦のあとボリビアの高地へと移動、金曜日の休息日のあと土曜日のラパス〜ウユニのステージ7から後半戦に突入することになった。

 ペテランセルは前半戦を終えてサインツに対して27分をリードしてこの日をスタート、快調なペースでリードを広げるかに見えたが、186km地点でバイクを抜こうとして岩にヒット、左リヤのダンパーとサスペンションを壊してストップしてしまう。

 前半戦のトラブルですでに48時間もの遅れとなっているチームメイトのシリル・デスプレが修理を手伝い、ペテランセルは2時間近く失った後、やがて再スタートするも首位から転落することになってしまう。

 前半戦最後のステージ6に続いてこのステージ7でもステージ勝利を飾ったサインツが総合首位に浮上、2位にはトヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が1時間11分差の2位で続き、ペテランセルは首位から1時間20分遅れの3位へと順位を落としてこの日をゴールすることになった。

「非常に難しいラリーになっている。今日のステージはまた、非常に複雑でタフだったよ。まだ多くのレースが残っている。これからは僕らにとって問題なく進み、とにかく生き抜くことが重要となっている」と、サインツは首位に立ったものの気を引きしめている。

 日曜日のステージ8は有名なウユニ湖の周囲で行われる498kmというタフなスペシャルステージが予定されている。