WORLDWIDE2018/10/31

ボナートが2年連続フランス・チャンピオンを獲得

(c)Citroen

 ヨアン・ボナートとバンジャマン・ブルードは、10月26〜27日に開催されたフランス・ラリー選手権第8戦のクリテリウム・デ・セヴェンヌを制して2年連続のフランス・チャンピオンに輝いた。

 ボナートは金曜日の3つのステージを制して早くもラリーの主導権を握ることになった。2位には10.3秒差でブライアン・ブフィエ(ヒュンダイi20 R5)が続き、逆転でのタイトルに野望をみせるように土曜日のオープニングSSでベストタイムを奪ってボナートに6.9秒差まで迫ることになった。

 ブフィエは今季の前半戦で、一時、ボナートに45ポイント差をつけて選手権をリードしていたが、ケガによる欠場もあって中盤戦から3連続ノーポイントを喫して37ポイントのビハインドでクリテリウム・デ・セヴェンヌを迎えており、ボナートとのポイント差をここで縮める必要があった。

 しかし、ブフィエはSS5で痛恨のパンクを喫して2分をロス、5位へと後退してしまう。最大のライバルが消えたことでボナートはペースをダウンしたものの後続に42.3秒差をつけてフィニッシュ、今季4勝目を飾るとともに2年連続のチャンピオンを決めることになった。

 ボナートは、第5戦ラリー・アヴェイロン・ルーエルゲでバッテリーのトラブルによってサービスパークをスタートしてわずか3km地点でリタイアに追い込まれたの時点では最悪だったと語り、素晴らしい逆転タイトルを可能としたCHLスポールのおかげだと感謝を述べている。

「シーズンは苦しいスタートとなった。ヴォージュでリタイアになったあと、ルーエルゲで戦う前にマシンが止まってしまったときにはハンマーで撃たれたようなショックだった。でも、僕らの問題はケガをしてしまったブライアン(・ブフィエ)ほど深刻ではなかった。CHLスポールの素晴らしい作業のおかげでそのあと3戦では完璧な勝利ができた。チームの期待に応えることができてよかった」

 ロシアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)は2位でのフィニッシュを目前で最終ステージでクラッシュしてリタイアとなり、カンタン・ジョルダーノ(ヒュンダイi20 R5)とカンタン・ジルベール(シュコダ・ファビアR5)が繰り上がってポディウムを分け合っている。