WRC2017/06/29

ポーランドのシェイクダウン、ヌーヴィルが最速

(c)Hyundai

 FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドのシェイクダウンが29日に行われ、ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が2分12.1秒のトップタイムをマーク、前戦でWRC初勝利を飾ったオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が好調な走りをキープして0.2秒の2番手タイムを出している。

 4.90kmのサディのステージで朝8時から行われたシェイクダウンは、前夜に大雨が降ったことで、表面を覆う柔らかなグラベルにはところどころに水たまりが生まれ、マディなコンディションのなかで始まることになった。シェイクダウンは最初からヌーヴィルとタナクの対決ムードでスタート、1回目ではヌーヴィルが0.6秒差でタナクを上回り、2回目の走行では今度はタナクが0.1秒差でヌーヴィルを上回ることになったが、最後の3回目の走行でヌーヴィルがトップタイムをマーク、タナクも0.2秒差で続くことになった。

「クルマのフィーリングがとてもよかったんだ」とヌーヴィルは語った。「路面が柔らかいため、瞬く間に荒れてしまったため、車高の調整を少し行っただけでセットアップを変えることはなかったが、それ以外は最初から快調な走りをすることができたよ」

「路面がウェットになったことで掃除が少なくなるだろうから、この雨が僕らにとっては有利に働くことになるだろう。しかし、いっぽうではグリップが小さくなるので、簡単にオフするようなよりトリッキーなものとなる。ラリーがドライになって安定したグリップになったらいいが、勝利を望むならウェットコンディションのほうであったほしい」

 0.4秒差の3番手にはヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、セバスチャン・オジエは4回の走行を行ったものの、柔らかい路面には多くの深い轍が刻まれていたためタイムを伸ばすことができず、パッドンから0.4秒差の4番手タイムにとどまった。

 5番手にはトヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、6番手にはダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)、7番手にはエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が続くことになった。

 今回がWRカーデビューとなるテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)はマシンに慣れるために5回の走行を行い10番手、11番手にはアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)がシトロエン勢の最速タイムで続いている。