WRC2018/04/08

マキネン、コルシカは車への完全な自信が必要

(c)Toyota

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 ツール・ド・コルスのデイ2でトヨタGAZOOレーシングWRTのオット・タナクとエサペッカ・ラッピが快進撃をみせ、タナクが2位、ラッピが4位に順位を上げた。しかし、ヤリ-マティ・ラトバラはSS8でクラッシュ、マシンに激しいダメージを負ったためラリーの続行は不可能となった。

 全般的にドライコンディションとなったデイ2で2台のヤリスWRCが速さをみせた。ラリー初日に総合4位につけたタナクは、SS7で初のベストタイムを刻みペースアップに成功、SS10では2度目のベストタイムをラッピと分け合い、総合2位に浮上した。

 また、ラッピも好調を維持しSS8とSS10でベストタイムを記録。6つのステージすべてでトップ3以内のタイムを刻むなど、極めて安定した速さを示して、3位のティエリー・ヌーヴィルに10.3秒差、2位タナクとも10.4秒差と、十分に表彰台を狙える位置につけることになった。

 チーム代表のトミ・マキネンは、この日のタナクとラッピがみせた素晴らしいペースを評価、コルシカではドライバーがクルマに完全な自信を持つことが必要だと語った。

「オットとエサペッカにとっては本当に素晴らしい1日になった。どちらも表彰台争いが可能な位置にいるので、明日は興味深い展開となるだろう。特に全長55kmのステージでは何が起こっても不思議ではない」とマキネンは語った。

「ヤリ-マティは最終的に満足のいくセットアップが見つかり、自信を取り戻しただけにリタイアという残念な結果になった。このラリーはクルマに対して完全な自信を持つことが重要だ。もし少しでも自信がないと、コーナーの数が多いためすぐにタイムを大きく失ってしまう。クルマにほんの少しの調整を施した結果、ドライバーはクルマに対する自信を深め、今は非常に良い状態だと思う」

 タナクは、ヤリスのフィーリングは全体的にとてもよかったと一日をふりかえった。

「うしろのドライバーとは0.1秒差、そして4位のエサペッカとは10.4秒差なので、きっと明日は面白い1日となるだろう。エサペッカは非常に良いタイムを何度も刻み、とても自信があるように見える。我々のクルマのフィーリングは全体的にとても良く、ペースも終始安定していた。限界まで攻めるのではなく、良いリズムを保ち適切なスピードで走ることを心がけた。明日はどのようになるのか、楽しみです。最初のステージは非常に長いので、走りのリズムが重要になる」

 ラッピは、この日、ハードにプッシュしなくともいいタイムを出すことができたと語った。

「とてもポジティブな1日だった。昨日はより良いセットアップを見つけるため本当にハードに努力し、その結果、クルマは非常に良いフィーリングで楽に運転することができ、苦労することなくいいタイムを出すことができた。ハードにプッシュしなくとも、すごく自然に出たんだ。明日のステージは皆にとって未体験のコースだが、僕にはむしろ好都合だ。自分自身のペースを保ち続けることに集中し、どうなるか状況を見るつもりだが、過度に激しく攻めるつもりはない。現在の4位という順位でも十分満足だが、ひとつでも、ふたつでも順位が上がればそれも悪くないね」