WRC2018/09/08

マキネン、謙虚な気持ちで未知なるトルコに

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのチーム代表を務めるトミ・マキネンは、9月13日から16日にかけて開催されるラリー・トルコではチームが掴んでいるいい勢いを維持してダブルタイトルにむけてプッシュするつもりだが、彼はこの未知なるイベントの恐ろしさもよく知っている。

 トルコでWRCが開催されるのは2010年以来となるが、開催地は以前に行なわれたトルコ南西部のアンタルヤ県や、北西部のイスタンブール県ではなく、地中海に面する南西部ムーラ県のマルマリスが中心となる。そのため、すべての参加者にとって新たな挑戦となる。

 規則によってトルコでの事前テストは禁じられているため、チームはトルコで予想される30度を超える気温と道路の特性と再現するために南ポルトガルで先週、プレテストを実施しており、マキネンはラリー・トルコに向けていい準備を行うことができたと確信している。

「我々はトルコにむけてできる限りの準備をしてきた。先週はポルトガル南部で成功裏にテストを終えることができた。我々がラリーで直面するであろう状況、特に高い気温に対してうまくシミュレートができたのではないかと思っている」とマキネン代表は語った。

 フィンランド、ドイツと2戦連続でオイット・タナクが優勝を飾ったことで、彼はドライバーズ選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィルに36ポイント差に迫り、トヨタもまたマニュファクチャクチャラー選手権トップのヒュンダイに13ポイント差に迫っている。

 マキネン代表は、スバル・ワールドラリーチームのドライバーとして出場した2003年のトルコでは出場した60台のうち26台しか完走できなかったほどの厳しい戦いだったことを記憶しており、謙虚な気持ちで未知なるイベントに挑むつもりでいる。

「私は初めてトルコでWRCが開催された2003年のイベントに出場したが、コンディションは非常に厳しく、路面はかなり荒れていた事を覚えている。ただし今回は違うエリアでの開催となるため、一体どのようなコースなのか正確には分からない」とマキネン。

「たしかにこの2戦の結果は素晴らしく、もちろんその好調を維持するのが今回の目標だが、トルコはすべてのチームにとって未知のラリーであり、知らない事がたくさんあることを忘れてはならない」