RallyCross2017/05/27

ミュニッヒ、ペターのDS3を購入して参戦へ

(c)FIAWorldRallycross.com

 レネ・ミュニッヒは、今週末にリッデンヒルで行われる世界ラリークロス選手権のイギリス・ラウンドからペター・ソルベルグがかつて使用していたシトロエンDS3スーパーカーにスイッチする。

 レネ・ミュニッヒが運営するミュニッヒ・モータースポーツは、2016年から自社で開発を行ったセアト・イビーザRXで世界ラリークロス選手権に参戦しており、レイニス・ニッティスがフランスRXで初めてファイナルに出場したものの、元GTドライバーでもあるミュニッヒ自身は世界RXでのセミファイナルへの進出は果たせていない。今季はユーロRXにスイッチして参戦を継続しているが、表彰台は果たせず、開幕戦のスペインRXでの4位が最高位だ。

 ミュニッヒはスウェーデンのヘリエス・サーキットでDS3 スーパーカーのシェイクダウンを行ったあと、即座に購入を決意したようだ。彼はこれまでドライブしてきたセアト・イビーザRXからあらゆる領域においてステップアップを果たしたと感想をもらしている。

「このマシンを既にテストしたが、驚くほど簡単に速くドライブできるんだ」とミュニッヒは語った。「最初はこのマシンをソルベルグから購入する考えはなかったんだ。でも、ドライブして最初の数メートルで素晴らしさに気づき、それを買う必要があることをすぐに気付いたんだ」

 このDS3スーパーカーはソルベルグが昨年ドライブしたマシンそのものではなく、数年前に最初に製作したマシンをPSRXチームのエンジニアが昨年、フルリビルトして最新のスペックにアップデートしたものだ。

「これは昨年、ペターがドライブしたマシンではない。しかし、アップデートの作業によってスピードも機能も99%は同じになっている」とミュニッヒ。「これまで僕は速いクルマを作るためにさまざまなトライをしてきたが、より速いクルマを作るためのアイディアをもつのを5年も10年も待ちたくなかった。そこでベストな方法はすでにポディウムを獲得した実績のある誰かのアイディアに従うことにしたんだ」

 ミュニッヒは、リッデンヒルにむけてこのマシンを送り出す前、今週の月曜日にノルウェーのオスロで2度目のテストを行っている。

「ユーロRXでファイナルを走り、そしてポディウムに立つこと、それが僕の夢なんだ。僕はペターにはなれないけど、なんとか夢を果たしたいよ」