WRC2018/08/31

ミラノレーシング、フィアット500X R4を準備

(c)Oreca

 アバルト124ラリーRGTでFIA R-GTカップの今季のタイトルを獲得したミラノ・レーシングが、フィアット500Xをベースにオレカ・テクノロジーが開発したR4キットを搭載したMR 500X R4の製造と販売を開始した。

 FIAがR4ラリーキットを国内および地域選手権の全てに参戦可能とする措置を講じたことに従って、FFSA(フランス自動車連盟)はこの新しいカテゴリに関する立場を明確にした。FFSAの執行委員会は、R4マシンをクーペ・ド・フランス・デ・ラリー(フランス・ラリーカップ)、チャンピオン・ド・フランス・デ・ラリー・テール(フランス・グラベルラリー選手権)、2019年からチャンピオン・ド・フランス・デ・ラリー・アスファルテ(フランス・ターマチック・ラリー選手権)の2部クラスでの参戦を認めている。

 FIA R4のラリーキットの開発が続く。スペイン、南アフリカ、南米に続き、新しいラリーチームがこのカテゴリーに参入する。それは、オレカの本社からわずか40km離れた場所に位置するミラノ・レーシングだ。

 ミラノ・レーシングは、主にフランス・グラベルラリー選手権とERCをターゲットに据えており、すでにオレカの協力のもとで500X R4の開発に取り組んでおり、チームによれば市販を開始する直前の2018年の第4四半期に最初の走行を行う予定だという。

 ミラノ・レーシングは、パトリックとウゴ・カナヴェーゼの連名で次のようなコメントを発表している。

「ミラノ・レーシングチーム全体が、オレカと一緒にMR500X R4の開発作業を行うことを非常に誇りに思い、喜んでいる。我々はR4の将来を強く信じている。我々はこの野心的で大胆なプロジェクトに非常に重きを置いている。我々はすでに2019年に向けて国内外のプログラムに取り組んでおり、最初のラリーを開始するのを非常に楽しみにしている」