WRC2017/03/13

ミーク、「勝利できたのたのは神の恵みだった」

(c)Citroen

 クリス・ミークは、ラリー・メキシコの最終ステージでのコースオフにもかかわらずに優勝のゴールを迎えることができたのは神の恵みだったと天を仰いだ。

 それまでの4日間のわたる戦いでミークはエンジンを1回ストールさせた以外、ノーミスで40秒近いリードを築いてきたが、最終ステージの残り750mの地点でまさかのコースを喫し、完全に優勝を失ったかに見えた。

 ミークは広くなった駐車エリアでコースに戻る道を探してさまよったが、幸いなことにステージに戻ることに成功、その混乱によって20数秒を失ったものの、どうにかセバスチャン・オジエを13秒引き離して優勝を飾ることになった。

 ミークはオフしてからコースに戻るまで気が狂いそうだったとふり返った。

「全く愚かなミスだったよ。ブレーキをかけた時、マシンが少し横へ逸れて、深いディッチの方へ流れてしまった。僕たちはラインを外れ、フェンスから出てしまった。その後は、神のお恵みがあったのだろう。大きなコースオフでは無かったが、コースへ戻る道を見つける必要があった。気が狂いそうな瞬間だったよ」とミークは語った。

「最も重要なことは、悪い結果のラリーが2つ続いた後で、僕たちがC3の可能性を証明できたことだ。僕たちは昨日もマシンの実力を示すことが出来た。そのことが重要だ。悪い結果が2つ続いたことで、チームは苦渋を味わっていた。実際のところ、ここは僕が最も苦手とするラリーの一つで、僕はこれまでこのラリーを楽しんだことがないが、しかし、少なくとも僕たちのマシンの能力を証明できた」