WRC2019/03/28

ミーク、コルシカで2年連続シェイクダウン最速

(c)Tour de Corse

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 世界ラリー選手権(WRC)第4戦ツール・ド・コルスのシェイクダウンが木曜日の朝に行われ、トヨタGAZOOレーシングWRTのクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が3分46.8秒の一番時計を叩き出した。ミークのコルシカでのシェイクダウンでのトップタイムは2年連続となり、今季は開幕戦モンテカルロ、メキシコに続いて3回目となる。また、セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)が0.9秒差の2番手タイム、オイット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が1.4秒差の3番手で続いている。

 ツール・ド・コルスのシェイクダウンは、サービスパークがおかれるバスティア・ポレッタ空港の南に位置するソルボ・オカニャーノのステージで朝9時から始まることになった。昨年より600m短縮され、5.39kmとなったステージは、前日に降った雨の影響もなく完全なドライコンディションとなり、その1回目の走行で早くもトヨタ勢が速さを見せることになった。

 一番手でコースインした選手権リーダーのタナクが3分48.1秒の好タイムで発進、これを4番手で走行したミークが1.3秒上回り、シェイクダウンの暫定トップタイムを奪うことになった。ティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペ)は3.7秒遅れの3番手タイムで続き、オジエも4番手タイムで続いたが、ミークからは4.5秒遅れという1kmあたり0.83秒もの大差を付けられることになった。

 2回目の走行でもトヨタの二人は最上位のポジションにとどまるためにタイムを短縮する必要はなく、ほとんどのドライバーが自らのタイムを更新するなかでミークとタナクは引き続き1-2をキープすることになった。ダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が3番手、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)も4番手とタイムを伸ばし、トップ4のうちの3台をヤリスが占めることになった。

 だが、3回目の走行でところどころのコーナーではイン側の石がカットによってかきだされたために路面が悪化するなかで、オジエがタナクを抜く3分47.6秒の2番手タイムを出してミークに詰め寄ったが、ミークは自身の1回目のタイムを更新する3分46.7秒のシェイクダウン最速タイムを奪っている。

「残念ながらシェイクダウンではポイントがない意味がないんだ。今年3戦で僕は最速だったので、本当に残念だよ」とミークは冗談を言った。

「今朝はいいフィーリングだったので、僕はこの自信をラリーを通して維持することに努めなければならない。それが重要になる。僕らは最終的に別のセッティングを試みたが、それはまだ非常に良いと感じたので、ラリーには2つの素晴らしい選択肢がある」

「それは異なるダンパーで異なるタイプのセットアップが可能にする。どちらも非常にうまく機能しているようで、このラリーのさまざまな特性により、僕たちはそれを使用できると思う」

 ヒュンダイ勢はソルドが4番手で続いて気を吐いたが、ヌーヴィルはアンダーステアに苦しみ、4回の走行を行ったものの9番手にとどまることになり、セバスチャン・ローブはじわじわとペースを上げて4回目の走行で8番手タイムを出している。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. クリス・ミーク(トヨタ) 3分46.7秒
2. セバスチャン・オジエ(シトロエン) 3分47.6秒
3. オイット・タナク(トヨタ) 3分48.1秒
4. ダニエル・ソルド(ヒュンダイ)3分48.9秒
5. ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ) 3分49.0秒
6. エルフィン・エヴァンス(Mスポーツ) 3分49.2秒
7. エサペッカ・ラッピ(シトロエン) 3分49.4秒
8. セバスチャン・ローブ(ヒュンダイ)3分49.5秒
9. ティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイ) 3分50.1秒
10. テーム・スニネン(Mスポーツ)3分51.3秒