WRC2019/08/04

ミーク、ペースノートになかった石に愕然

(c)Kris Meeke

 トヨタGAZOOレーシングWRTのクリス・ミークは、ラリー・フィンランドの土曜日の朝、パイヤラーの高速ステージでベストタイムを奪い、首位まで0.6秒差まで迫ったところでサスペンションを壊してマシンを止めることになってしまった。

 トヨタはマニュファクチャラー選手権でヒュンダイの後塵を拝してきただけに、フィンランドでは着実な結果をだす必要があることをミーク自身ももちろん忘れたわけではない。しかし、SS14カカリストの高速コーナーで彼はスライド、ディッチにあった石にヤリスは吸い寄せられてしまう・・・。

 ミークはその出来事が起きるまですべてが順調に行っていたように見えたと語った。

「僕らは最速タイムを叩き出したとき、ただただヤリスの驚異的な速さに感嘆しつつ、完全なリズムをもっていたと感じていたと言わなければならない。すべてがうまくいっていた・・・。しかし、5速の右コーナーでリヤが少しスライドしてキャンバーのあるコーナーでラインを外れてアウト側に流れ、ディッチにホイールを落とした。通常ならこれは問題にはならなかった。だが、ただ溝には巨大な岩があった。そして僕らはそれがそこにあることを知らなかった」

 ミークはマシンを止めたあと、彼のサスペンションを壊す原因を探してコースを戻り、ディッチに落ちている石をみつけて愕然としたと語った。

「僕らそれを見るためにステージを遡ってそこまで歩いた。そして、それを見たとき、それは本当に大きな驚きだった。石は僕らのペースノートにはないものだった。セブが撮影した石の写真を見てほしい。それは朝からそこにあったものではなく、バンクのうえから転がり落ちてきて知らない間にそこにあったと観客たちは言っている。そして僕がヒットした数分後にヤリ-マティが同じ石につかまった。僕たちリヤサスペンションを壊したが、彼はパンクで数秒を失うペナルティで済んだ。ただ、僕らがラリーを続けるにはダメージが大きすぎた・・・」