WRC2019/06/03

ミーク、最終ステージのクラッシュをチーム謝罪

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのクリス・ミークは、ラリー・デ・ポルトガルの最終ステージのクラッシュをチームに謝罪した。

 ミークは首位のタナクに続いて2位で迎えた最終日、トヨタの1-2フィニッシュが最も重要な目標だと語っていたが、SS19モンティムのタイトターンでリヤのグリップを失ってスピン、これで3位へと後退してしまう。

 それでも彼にとってのトヨタで初のポディウムは確実とも見られていたが、最終ステージでペースノートに記載されていなかったイン側の切り株にヒットしてステアリングを破損、リタイアに終わることになった。

「今朝は後続との差を拡げることに成功し、良いスタートを切り、その差を保ち続けようとしたが、最後から2番目のステージでスピンをして遅れてしまった。最終のパワーステージのボーナスポイントは自分にとってそれほど重要ではなかったので、無理をして狙うつもりなかったが、右コーナー内側の草の中に木の切り株が隠れていたのを見落とし、自分のペースノートに記していなかったため、それに当たってタイヤが外側に開いてしまったんだ。完全に自分のミスだよ。自分にとっては今までで1番、クルマのポテンシャルを引き出せたラリーだったし、それまでは非常に力強くラリーを戦えていたので、チームに申し訳なく思う」

 トヨタはタナクの勝利で前半の7戦のうち3勝を挙げて最多勝マニュファクチャラーとなったが、ミークのリタイアでマニュファクチャラー選手権における大きな挽回のチャンスを失い、ヒュンダイに20ポイント差の2位で前半戦を終えることになった。ミークがクラッシュせずに3位のままでフィニッシュすればその差は11ポイントに減っていたし、その前のスピンのミスもなければわずか5ポイント差だっただけにチーム代表のトミ・マキネンも失望を隠せない。

「オイットとチームにとって素晴らしい勝利となった。金曜日は不利な2番手スタートだったにも関わらずトップに立ち、難しいコンディションを上手く切り抜けるなど、ラリーを力強く戦い抜いた。他の2台も速く、週末を通して我々のパフォーマンスは十分高かったと思うが、残念ながらヤリ-マティは昨日トラブルに見舞われ、クリスは今日小さなミスを犯し、それは大きな代償を払うことになった。とはいえ、ドライバーおよびコドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権に関しては、依然良い方向に向かっていると思う。この後のラリーも自信を持って戦い続けるつもりだ」