APRC2020/03/04

ミーク、APRCワンガレイにマツダ2 AP4で参戦

(c)Toyota

 クリス・ミークが、5月8‐10日にニュージーランドで開催されるFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)のインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイに参戦することになった。

 ニュージーランドでは1970年代後半から2000年代初頭にかけて世界ラリー選手権が開催されているが、ミークがニュージーランドで行われるラリーに参戦するのはこれが初めてとなる。

 APRCは3月21-22日に開催されるアジア・カップのサウス・インド・ラリーで開幕、そのあとパシフィック・カップとしてニュージーランドで行われるオタゴ・ラリーとラリー・オブ・ワンガレイが続くことになっている。8年ぶりに開催されるWRCのラリー・ニュージーランドを前にして、今季のAPRC総合王座を狙うことを表明しているニュージーランドのヒーローであるヘイデン・パッドンとミークの二人による元WRCドライバーの対決はワンガレイで注目を集めることになりそうだ。

 ミークはワンガレイには昨年までのコドライバーであるセバスチャン・マーシャルと参戦、フォース・モータースポーツがプリペアするマツダ2 AP4を駆ることになる。チームはこのマシンとともに2017年にニュージーランド選手権でタイトルに輝いているほか、2019年にはアンドリュー・ホークスウッドがAPRCファイナルラウンドでシーズン2位となっている。

「それはニュージーランドでラリーカーをドライブすることは何年もWRCを走ってきてずっと夢に見てきたことだ。しかし、ラリー・ニュージーランドが選手権として開催されたときはどういうわけか縁がなかったんだ」とミークは語った。

「僕はニュージーランドのあのような有名なステージを走るユハ・カンクネン、コリン・マクレー、リチャード・バーンズの写真を見て育ち、僕もいつもそうしたいと思っていた。だから、アンドリュー・ホークスウッドから連絡をもらい、あのようなステージを走る機会をオファーされて夢がかなうことになった」

「誰もがヘイデン・パッドンが果たした素晴らしい業績を知っているし、もちろん、彼は以前にはWRCのトップを争ってきたドライバーだからね。とにかく行って、楽しみたい。それが最優先事項であり、ヘイデンを打ち負かすことなんて期待してないよ。でも、僕のことを知っている人なら、僕が100%で行くことをわかってるだろうし、どこに行き着くかを見ていてほしい」

 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイのチェアマン、ウィラード・マーティンは、ミークの参戦を歓迎したいと語った。

「クリスのようなドライバーがインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイに参戦してくれることは大きな事件だよ。イベントのためだけでなく、このイベントが世界的にも有名な道路へと通じることを国際的にも示すことになる」

「ミークが、ニュージーランド選手権のドライバーやAPRCを走る地元のトップドライバーと走るのを楽しみにしている」