WRC2019/07/27

ミーク、WRC 100戦目のフィンランドで勝利を狙う

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのクリス・ミークは、世界ラリー選手権への通算100戦目の出場を迎える来週のラリー・フィンランドで強力な結果を出してシーズン後半戦へ弾みをつけたいと願っている。

 ミークがラリーキャリアを開始したのは非常に遅く、WRCデビューは23歳のときの2002年ウェールズ・ラリーGBだった。フィンランドにはこれまで10戦出場しており、2016年には母国の英雄、コリン・マクレーですら成しえなかったフィンランド優勝を英国人ドライバーとして初めて達成している。ミークが優勝したときの平均速度126.60km/hは、世界ラリー選手権の最速レコードとしていまも誰にも破られていない。

 今年のフィンランドのステージはほとんど昨年のルートを踏襲したものであり、このことは2年ぶりに出場するミークにとってはハンデとなるかもしれない。

 トヨタに移籍した今季、まだ表彰台に立ってないミークだが、フィンランドで生まれたヤリスWRCのパフォーマンスを信じてお気に入りの高速ステージに立ち向かうつもりでいる。

「ラリー・フィンランドには多くの特別な思い出があり、お気に入りのイベントのひとつなので、今年、ヤリスWRCで出場するのが本当に楽しみだよ」とミークは語った。

「僕が初めてヤリスWRCをドライブしたのはフィンランドでのテストだったし、先週もテストを行なっている。フィンランドの道でのヤリスWRCは、いつも信じられないくらい素晴らしいフィーリングだし、フィンランドで開発されたクルマが、このラリーでいかに強力であるかを過去2年間見ててよく知っている」

「チームの皆がシーズンの後半戦に自信を持っていると感じているし、僕自身も良い結果で後半戦の幕を開けたいと思っている。今年のコースに初めて走る道が多く含まれているのは自分にとって少し不利だが、チャレンジをする準備はできている」