WRC2017/01/27

メキシコ、首都メキシコシティでスタートへ

(c)VW

 今年のラリー・メキシコは、ジェームズ・ボンドの「007 スペクター」のオープニング・シーンにも登場したメキシコシティのメイン広場、ソカロにオープニングステージを変更することを発表した。

 ラリー・メキシコはこれまでグアナファトで行われる幻想的なセレモニアル・スタートに続き、ユネスコの世界遺産となっている銀鉱跡につくられた地下トンネルを舞台とするストリートステージで開幕してきたが、主催者は今年、イベントのオープニングを約400km南の首都メキシコシティに移すことを決定した。

 木曜日の朝にレオン近郊でシェイクダウンを終えたマシンは、メキシコシティの革命記念塔の近くで夕方から始まるセレモニアル・スタートに間に合わせるために輸送車で運ばれる。スタートしたラリーカーはレフォルマ通りの街道に沿ってメキシコシティ市街地を駆け抜けてオープニングステージへと移動する。

 現地時間18:30に始まるSS1はメキシコシティのメイン広場の周りに、およそ1.6kmの総ターマックのステージが設置される。ラリーカーが初めてそこに到着する時、57,600平方メートルの広場は、約25万人のファンで埋め尽くされる予定だ。

 そしてSS1が終わったあと、木曜日の夜、ドライバーとチームは主催者が用意する2機のチャーター便でレオンに戻り、マシンは再び輸送車がレオンへと運搬する。

 ラリー・メキシコのラリーディレクター、パトリック・スバービルは先週のラリー・モンテカルロに出席し、長年にわたって実現にむけて奔走してきた壮大なこの計画についてマニュファクチャラーから全面的な支持を取り付けた。

「我々はこれについてすっかり興奮している」とスバービルは語った。「これは我々にとって、非常に重要なことだ。ラリー・メキシコをメキシコシティに持っていくことは、ラリーの注目度を大きく引き上げ、多くの新たなラリーファンを開拓するだろう」

「我々がやりたいことの本質というのは、グアナファトの伝統的なオープニング・ナイトステージの素晴らしい雰囲気を、そのままメキシコシティに移すことだ」