WRC2022/01/13

モンテカルロ、全75台の正式エントリーリスト公開

(c)Toyota

 モナコ自動車クラブ(ACM)は、2022年世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロの正式なエントリーリストを公開した。ACMによれば、エントリーの申請はスタート上限の75台を大きく上回って最終的に122台に達し、このなかから新しいハイブリッドRally1カー11台を含む全75台のマシンに雪と氷のモンテカルロへの参戦が認められている。

 12月に公開された暫定エントリーリストで発表されたとおり、トヨタGAZOOレーシングWRTは4台のGRヤリスRally1をエントリー、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラ、そして勝田貴元というメンバーとなる。勝田がエントリーしているトヨタGAZOOレーシングWRT NG(ネクストジェネレーション)もWRCチームとしてマニュファクチャラーエントリーしていることが明らかになっている

 ヒュンダイ・モータースポーツは3台のi20 N Rally1をエントリー、オイット・タナク、ティエリー・ヌーヴィル、そしてオリヴァー・ソルベルグが名を連ねている。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、暫定エントリーリストで4台のフォード・プーマRally1をエントリーしたものの、ラインナップについては確定待ちの状況だった。クレイグ・ブリーン、アドリアン・フールモーに加えてスポット参戦のセバスチャン・ローブをマニュファクチャラーノミネート、これにレギュラーメンバーのガス・グリーンスミスが加わった布陣となる。

 WRC2選手権には20台がエントリー、そのうち5台がWRC2ジュニア選手権(1992年1月1日以降に生まれたドライバーに限定)、8台がWRC2マスターズカップ(1972年1月1日以前に生まれたドライバーに限定)のエントリーとなる。

 2021年のWRC2チャンピオンであるアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、WRC3チャンピオンのヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)、エリック・カミリー(シトロエンC3 Rally2)、エリック・ツアイス(フィード・フィエスタRally2)、グレゴワール・ミュンステル(ヒュンダイi20 N Rally2)といったところが有力どころだ。そのほかにも、WRC2マスターズカップにエントリーしたフレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアRally2エボ)にも注目したい。また、WRC2にノミネートしていないステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 Rally2)もRC2クラスのトップエントラントだ。

 また、WRC2チーム選手権にはトークスポーツWRT、サンテロック・ジュニア・チーム、ヤッコACCRチームがエントリーしたが、ヒュンダイとMスポーツはチーム登録を行っていない。

 Rally3カーのための新しいサポートカテゴリーとなったWRC3選手権にはジュニアWRCチャンピオンのサミ・パヤリ、エンリコ・ブラツォーリ、ヤン・チェルニーの3台がエントリーしている。いずれもマシンはいまのところ唯一のRally3カーであるフォード・フィエスタRally3だ。

 FIA R-GTカップには8台がエントリー、フランソワ・デルクール、マヌ・ギグー、ラファエル・アスティエほか5台のアルピーヌA110 RGTが出場する。