WRC2017/10/10

ヤリスWRC、ターマックでも速さを証明

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのユホ・ハンニネンは、ラリー・デ・エスパーニャを総合4位でフィニッシュ、ターマックにおけるヤリスWRCのパフォーマンスの高さを証明した。

 ヤリ-マティ・ラトバラが金曜日にリタイアとなったことで、トヨタの期待はハンニネンと新鋭のエサペッカ・ラッピに委ねられたが、ハンニネンはターマックに舞台を移した土曜日に2つのステージでトップタイムを奪って8位から4位まで躍進、最終日も安定した走りを続け、3番手タイムを2回記録して4位の座を堅守した。ハンニネンが最後にラリー・スペインに出場したのは2011年だが、そのブランクをまったく感じさせない力強い走りを実践。ヤリスWRCのターマックでの進化を、タイムと結果で証明した。

 ハンニネンは、これまでのキャリアのなかでもっとも楽しく感じられたラリーになったと週末をふり返った。

「結果には心底満足しているよ。昨日と今日は、自分のこれまでのキャリアの中でもっとも楽しく感じられた2日間だった。昨日は本当に素晴らしい走りができ、今日は前のドライバーとのタイム差が大きく開いていたので、とにかく安定した走りを心がけた。ヤリスWRCはターマックでとても走りやすく、タイムを出すために大きなリスクを冒す必要がなく、クルマを信頼して走ることができた。私は長い間スペインに出ていなかったが、それでも上位争いに加われたことは、私にとって非常に重要なことだ」

 チーム代表のトミ・マキネンは、ハンニネンがターマックで示したスピードは来シーズンにむけてヤリスのパフォーマンスに自信を得たようだ。

「4位というユホの結果を嬉しく思う。金曜日のグラベルでは3名のドライバー全員が苦戦しましたが、ターマックでのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に高く、ユホは本当に素晴らしい走りをしてくれた。また、チームの不断の努力が結果となって表れ、報われたのも喜ばしいことだ」

 なお、デイ2で総合6位につけていたラッピは、デイ3のSS15でクルマをガードレールにヒット。ダメージを負って走行不能となり、リタイアに終わった。