WRC2020/11/09

ヨーナが7代目のAKKフューチャースターに選出

(c)AKK

 23歳のラウリ・ヨーナが、栄誉あるAKKフライングフィン・フューチャースター・アワードを受賞し、2021年のジュニアWRC選手権への出場資格を獲得している。

 AKKフライングフィン・フューチャースターはフィンランドのモータースポーツ連盟のプロモーション部門であるAKKスポーツが主催し、フィンランドの才能ある若手に成長のチャンスを与えるためのアワードだ。
 
 AKKフライングフィン・フューチャースターの対象となるのは、25歳以下で、フィンランド・ラリー選手権クラス3に参戦しているドライバーとなる。これまでの受賞者の中にはMスポーツ・フォードのテーム・スニネン、そしてWRC3で現在2位につけているヤリ・フットゥネンも含まれており、今年はヨーナが2019年に同賞を受賞しているサミ・パヤリやヤニ・ルータニエミをおさえてこの賞の7人目の受賞者となっている。

 フィンランドASNラリー委員会と選手権プロモーターのカイ・タルキアイネンから構成される選考委員会は、ヨーナと昨年王者のパヤリとの間で票が割れることもあり、受賞者の選考が特に難しかったと述べている。

「ヨーナはこの数年で大きく成長を遂げている。スキルの高いラリー・ドライバーとしてだけではなく、アスリートとしてもそうであり、この賞にふさわしいと我々は確信している」と、委員長のマークス・シルフヴァスは発言している。

「彼の最も最近の選手権シーズンは非常に目覚しいものだ、そして最後にポディアムのいちばん上で締めくくっている。彼はすでに7年前から競技を初めており、年齢の割にはかなりの距離を走った経験をもっている。彼のことはこれからもっといろいろと聞くことになるだろう」

 ヨーナ自身もこの受賞を知った時、少し驚いたと明かした。

「このニュースを知らされた時、これ本当なのって? って最初に思ったよ」とヨーナは語っている。「僕たちのシーズンは素晴らしいものになったし、すべてがこれ以上にないくらい順調にいっていた。今年は本当に大当たりの年になった、それは今後のために大きな意味を持つ」

 今シーズン、ヨーナはラリー・スウェーデンでFIAジュニアWRCにデビューしており、週末の最後となるパワーステージで痛恨のパンクに見舞われ、手に届きそうだった3位表彰台を惜しくも逃す結果となっている。2019年の同賞の受賞者であるパヤリは現在、ジュニアWRC総合ランキングで3位につけ、来月のACIラリー・モンツァでのシーズン最終戦で逆転タイトルを狙う。