WRC2019/06/05

ラッピ、スランプ脱出寸前でまたもクラッシュ

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングのエサペッカ・ラッピはラリー・デ・ポルトガルの最終日のクラッシュとその後のリタイアは、彼のすでに傷ついた自信にさらなる打撃となったことを認めた。

 ラッピはシトロエンに移籍後、スウェーデンでは2位となっていたものの、メキシコ、アルゼンチンのクラッシュが続き、苦しいシーズンとなっていた。彼はポルトガル前のテストでC3について好感触を持てるセッティングを見つけ、自信を持ってラリーに臨んだと語っていたが、5位で迎えた最終日のオープニングステージで横転、さらに次のステージではエアロを失ったマシンでリヤをバンクをヒットし、サスペンションを壊してリタイアとなった。

「今や僕のプレッシャーはかなりのものになってしまった」とラッピは語った。「僕がチームのために結果を出せなかったのは今回が初めてではない。だからプレッシャーを感じている。一日は良いドライブができた。だが僕は3日間それをやる必要がある」

「僕が示したペースは実際には役に立っていない。速いだけのバカでは何の意味も無い。救いは、僕たちがマシンとセットアップについて前進できたことだ。次のサルディニア・ラウンドではこれを活かすことができる」

 チーム代表のピエール・ブダールは、ラッピはポルトガルでペースを見いだしたが、彼にはより一貫性を求めていたと語った。

「エサペッカは非常に良いペースを達成していた。そして土曜日、2番手という非常に困難なポジションで走行にもかかわらず、非常に速くて信頼できる走りをみせた。その日、彼は強かったし、彼はマシンに満足し、快適だった」

「彼がミスしたのは残念であり、我々はそれに失望している。そしてこのことは彼がまだ学ぶ必要があることを示している。我々は彼に、1日以上集中する必要があることを学んでもらう必要がある。彼はラリーの3日か4日間すべて集中する必要がある」

「彼は一日を良い走りで過ごすことができるが、それで終わりではない。ラリー全体のためにパフォーマンスする必要がある。我々は彼がこのマシンでペースとバランスを掴めることを知っている。そして我々は彼と共に何が何でもこれを達成したい」