WRC2022/09/18

ラッピ、トヨタとの契約更新に向けて十分な手応え

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのエサペッカ・ラッピは、2023年にふたたびGRヤリスRally1をドライブする契約を延長できるほど、今シーズンは十分な結果を残してきていると考えている。

 ラッピは今シーズン、4年ぶりにトヨタに復帰し、8度のワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエとシートを共有してきた。初登場のスウェーデンのほか、フィンランドとベルギーで3位のポディウムを達成している彼は、今季7戦目の登場となる先日のアクロポリス・ラリー・ギリシャでも土曜日にチーム最上位となる2位を走行中に燃料系のトラブルに見舞われてリタイアとなってしまった。

 ラッピは、4度目の表彰台を実現することはできなかったが、サードドライバーとしてチームの期待に応えることができたと考えており、来シーズンもチームに残れるチャンスがあると感じている。

「ギリシャではシェイクダウン直後から、僕らのマシンのペースが十分ではないことに気づき、少しショックを受けたが、それでもどうにか、ストップするまで上位に食い込むことができたのはポジティブだった」とラッピは語った。

「燃料システムに問題が発生して止まってしまったことはとても残念だが、それまではスピードもパフォーマンスも決して悪くなく、うまくコントロールできていたと思う。いくつか課題はあったが、何とか戦えることができていたことにはとても満足している」

「ここ数戦のラリーでは、このシートを維持するためにできることはすべてやったと思う。僕はチームにポイントをもたらすために雇われたし、それに応えてきたと見ることができる。僕たちはこの状況を続けることができると確信しているよ」

 ラッピはフルタイムシートへの復帰を望んでいるが、ファクトリーシートの数が限られていることも知っている。オジエは来年もモンテカルロの参戦を望んでいることを明らかにしており、トヨタからふたたび限定的なシーズンに臨むと見られているため、ラッピのシートタイムもそれに応じたものになると見られている。

「もちろんもっと走りたいことはたしかだ。でも、これが現実なんだ。この世界に入ったときから、そのような厳しい世界だということはわかっていた」とラッピは語った。

 ラッピの今シーズンの残りのプログラムははっきりとしていないが、ラリー・デ・エスパーニャが彼にとっての今季の最終戦になりそうだ。

「もっと定期的に走るとペースが良くなっているのを感じるけど、今は僕は休暇をとっており、次戦(オジエが復帰するニュージーランド)は欠場することになる」

「(今シーズン残りのプログラムは)はいつものようにチームの確定に従うことになる。近いうちには、もっと詳しい話がわかるだろう」