WRC2023/01/24

ラッピ、母国スノーイベントでスウェーデン準備へ

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツのエサペッカ・ラッピは、ラリー・スウェーデンの準備として母国フィンランドで行われるクオピオ・ラリー・イソヴァルケイネンにヒョンデi20 N Rally1で参戦する。このイベントには勝田貴元も参戦することが明らかになっており、二人の対決に注目が集まりそうだ。

 フィンランド・ラリー選手権第2戦のクオピオ・ラリーは、WRC第2戦のラリー・スウェーデンの前週の2月4日に中央フィンランドのクオピオで開催される。すでに主催者は、勝田がトヨタGRヤリスRally1でエントリーしたことを発表していたが、日曜日の夜に締め切られたエントリーリストにヒョンデ・モータースポーツのラッピの名前も含まれていることが明らかとなった。

 今季から世界ラリー選手権では、テスト日数の制限がさらに厳しくなり、1チームあたり年間で21日間に短縮され、ドライバーはイベント前にハンドルを握る時間が少なくなっている。ヒョンデで新シーズンを迎えることになったラッピは、ラリー・モンテカルロに向けてi20 N Rally1をターマックで1日しかテストできなかったことに不満をみせていたが、スウェーデンで行われる次戦のスノーラリーに向けてはより良い準備ができそうだ。

「モンテの序盤はフィーリングが悪くなかったがタイムが出なかった。土曜日になってやっといいペースをつかむことができたが、初めてのマシンではセットアップや準備にどうしても時間が必要になる。もっと速く走れるということをマシンから感じ取る必要があるんだ」とラッピはモンテのゴール後に語っている。

「この週末はまさにそれができたと思う。ペースが上がらないことがわかったので、少しずつ自分たちを成長させ、前進することができた。距離を走ることは大事なことであり、いくつかのステップを踏み出すことができたが、これからも少しずつ調子を上げてきたいよ。ここはレベルが非常に高いので、トップタイムに張りあうためには完璧でなければならないんだ」

 ヒョンデはラリー・スウェーデンを前に、ヤムサにあるチームの常設テストサイトでテストを行う予定にしており、ラッピはクオピオ・ラリーを含めて2日にわたってスノーコンディションでマシンをドライブする機会をもつことになる。