WRC2018/06/07

ラトバラ、イタリアのシェイクダウンで一番時計

(c)Toyota

 世界ラリー選手権第7戦ラリー・イタリア・サルディニアのシェイクダウンが行われ、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのヤリ-マティ・ラトバラが1分53.9秒のトップタイムを奪うとともに、エサペッカ・ラッピとオット・タナクも3番手タイムに並び、3台のトヨタ・ヤリスWRCがそろって速さをみせることになった。

 天気予報が伝えていたとおり昨夜から雨が降り出したサルディニア。シェイクダウンのステージが始まった8時の時点では雨は止んで曇り空となったものの、路面はやや湿っている状態だ。

 シェイクダウンが行われるのは昨年と同じオルメドのステージだが、昨年とは一部コースが変更され、3.51kmに短縮されている。ステージには早朝からかなり多くの観客が詰めかけており、コースの安全性の確認のためにステージは20分遅れてスタートとなった。

 1回目の走行で2分00秒のトップタイムを奪ったのは昨年のサルディニアで6回のベストタイムを奪ったラッピ。これにヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)が0.5秒差の2番手タイムで続く展開でシェイクダウンは始まることになった。

 2回目の走行ではパッドンがそれまでのラッピを3.8秒上回って暫定トップとなり、さらに彼は3回目の走行でも自身のタイムを1.5秒縮める1分54.7秒を叩き出してトップタイムを守ったが、ラトバラが4回目の走行でこのタイムを0.8秒上回ってシェイクダウン最速ドライバーとなった。

 パッドン同様に連続して3回の走行を行ったラッピとタナクはともにラトバラからは0.9秒遅れ、パッドンから0.1秒差の3番手タイムで続くことになった。

 1番手でシェイクダウンをスタートした選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)は1回目の走行では2分2.7秒というそう悪くないタイムで6番手につけたが、3回目の走行ではスピン、すかさず4回目の走行を行い、ラッピとタナクと並ぶ3番手タイムを出することになった。しかし、彼はそれに満足することなく、セッティングを変更したあとステージに向かったが、9時半ころからふたたび雨が降り始めたために5回目の走行は平凡なタイムに終わっている。

 2番手でスタートしたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は1回目の走行でブッシュに軽くオフして8.5秒も遅れてしまい、彼はマシンをチェックするためにアルゲーロのサービスへと戻ることになった。彼は仕切り直しとなった3回目の走行で自己ベストの1分55.3秒を記録したが、ラトバラからは1.4秒差の5番手タイムにとどまっている。

 また、1回目の走行で右フロントをパンクしたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)もサービスへ戻るという波乱の朝となり、彼は1分57.1秒の9番手タイムに終わっている。

 天気予報は、このあと金曜日までは不安定な天気が続き、今後6時間に2度ほど雷雨が降る可能性があるため河川の氾濫などに警戒するよう報じている。

■シェイクダウンタイム
1. J-M.ラトバラ 1分53.9秒
2. H.パッドン 1分54.7秒
3. E.ラッピ 1分54.8秒
3. O.タナク 1分54.8秒
3. T.ヌーヴィル 1分54.8秒
6. S.オジエ 1分55.3秒
7. E.エヴァンス 1分56.1秒
8. T.スニネン 1分56.7秒
9. A.ミケルセン 1分57.1秒
10. C.ブリーン 1分57.5秒
11. M.オストベルグ 1分57.9秒