WRC2017/10/07

ラトバラ、エンジン破損でリスタートを断念

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー・デ・エスパーニャの初日に潤滑システムの問題からエンジンに深刻なダメージを受けてリタイアを余儀なくされることになった。

 ラトバラはハードタイヤを選んだ朝のループでは思ったほどペースを上げられなかったが、午後のループをベストタイムで発進、これから上位浮上へが期待された矢先に思ってもみない問題に見舞われることになった。彼は路面からの強い衝撃によってオイルの潤滑系に問題が発生、最後のステージに辿り着く前にエンジンがストップしてしまいマシンを止めることになった。

 トヨタによれば、ヤリスWRCをサービスに戻してチェックを行ったところ、修理不能なダメージがあることから、ラトバラは明日のリスタートを断念することになった。

 ラトバラはポーランド、フィンランドと連続して走行中にエンジンを止めてリタイアとなっており、前戦ドイツでもミスファイアの問題から7位に終わっている。躍進が期待された矢先に、またしても思ってもみない問題に見舞われたラトバラは、失望を隠せない。

「スタートは難しかったし、クルマのオーバーステアも大きかったが、いくつかセットアップに変更を加えて状況が改善し始めただけにがっかりだよ」とラトバラは語った。

「SS4でベストタイムを奪ったあと、SS5でいくつかのミスをしたためにオイルを失うことになった。SS6に辿り着く前にエンジンが止まり、再び始動できなかった。そのとき僕らはどこに問題があるのかよく分かっていなかったが、残念だが、明日再スタートすることはできないだろう」