WRC2017/11/14

ラトバラ、クリケットの剛速球にビビる

(c)Toyota

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 トヨタGAZOOレーシングのクルーたちは、オーストラリアを代表するクリケットの一流選手と交流し、ラリー・オーストラリアの激しい戦いが始まるまでのつかの間の休息を楽しんだ。

 ラグビーなどと並んでオーストラリアの国技とも称されるほど人気の高いテスト・クリケット。トヨタ・チームのクルーたちは、テスト・クリケットのオーストラリア・ナショナルチームの選手たちのトレーニングに参加、5日間という長時間にわたるスポーツとして知られる競技の難しさを体験した。

 オーストラリアで最も成功したオフスピン・ボウラーのネイサン・ライオンとペースマンのパット・カミンズとジョシュ・ヘイゼルウッドは、テスト・クリケットの特徴的なバッティング(打撃)、ボウリング(投球)、フィールディング(守備)の細かいポイントを紹介した。

「彼らは初めてにしては非常に上手だった」とライオンは語った。「もし僕たちがラリーカーをドライブしようとしたらどうなるか想像できる。おそらく最初のコーナーを無事に通り過ぎることが出来ないだろう」

 ヤリ-マティ・ラトバラとエサペッカ・ラッピはヘルメットを含む完全防御を着用して打席に臨んだが、オーストラリアで最も狡智に長けたテストボウラーの投球を目の当たりにし、クリケット選手の技術と勇気をこれ以上なく尊敬したと語った。

「球速140kmでクリケットボールが自分に向かって飛んでくるのは、木々の間を時速200kmでドライブするよりも恐ろしい!」とラトバラは語った。

「ボールが驚くべき速さで飛んでくるので、即座に反応する必要がある。それはまさにラリーにおいてもしなければならないことだ」

「クリケットのなかでもテスト・クリケットはゲームが5日間続くこともあり、その間ずっと集中しなければならない。そして決して諦めない気持ちが必要だ。僕たちのイベントも基本的には3〜4日続くため、それはラリーとのもう一つの共通点だ」

 トヨタ・チームのクルーたちはタロンガ動物園も訪れ、オーストラリアの紋章でもあるカンガルーとエミューや、エキドナ、カモノハシ、フェザーテール・グライダー、ウォンバット、ポッサム、ワラビーなどを見学した。

「世界の誰もが見たいと思っている、オーストラリアの珍しい野生動物を見ることができたのは素晴らしい体験だったよ。とくにヨーロッパにない独特の動物に会うことは非常に特別な経験だよ。ヘビだけはゴメンだけどね!」とラッピは語っている。