WRC2018/04/28

ラトバラ、サスペンション破損で失意のリタイア

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 トヨタGAZOOレーシングのヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー・アルゼンチンで首位に浮上する速さをみせながらもサスペンションを壊してリタイアとなってしまった。

 SS3アンボイ〜ヤカントの高速ステージではオット・タナクがベストタイムを奪い、エサペッカ・ラッピも3番手タイムで4位に浮上するなど、トヨタ勢が圧巻の速さを見せることになった。後方のラトバラも残り10km地点のスプリットタイムはベストタイムを奪ったタナクを2.1秒以上も上回り、計算上は首位のセバスチャン・オジエを抜いてラリーリーダーに浮上するかにも見えた。

 だが、ラトバラは岩のうえを駆け抜けた際に突然スローダウンして路肩にストップ、右フロントのサスペンションが壊れており、為すすべなくリタイアを決意することになった。

 彼は2016年もラリーをリードしていた際にサスペンションのトップマウントを破損、マシンのコントロールを失ってリタイアとなっている。

 ラトバラのリタイアを報され、チーム代表のトミ・マキネンは残念な結果になったと肩を落とすことになった。

「とてもがっかりだよ。速さをみせていただけに、彼にとっても失望だろう」とマキネン代表は語った。

「このラリーはとてもトリッキーだということはわかっていた。多くの石が転がり、道路には岩が埋まっており、それがフロントのサスペンションか何かを壊したのだろう。彼はそこまで速かったことは明らかだった。前戦の結果のあと、ここでは力強い結果を彼も期待していただろうが、明日にむけて何かできるかこのあとチェックしてみなければならない。正確にはまだわからないが、サスペンションが破損しており、それがオイルラインへダメージを受けた影響がなければ明日にむけて修理できると思う」

 ラリー・アルゼンチンはSS3を終えて、ヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンがリード、オジエが3.6秒差の2番手、タナクが9.5秒差の3番手で続いている。