WRC2019/03/15

ラトバラ、メキシコは続出する試練に耐える

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのヤリ-マティ・ラトバラは、先週末のラリー・グアナファト・メキシコではこれまでで最もポイントのために必死になったと認めた。

 2016年のメキシコ勝者であるラトバラは、先週末のラリーで力強いスタートを切ってポディウム圏内につけていたにもかかわらず、問題が次々発生し、危うくゼロポイントでイベントを終えるところだったが、辛抱強い走りを続けて8位でイベントをフィニッシュし、4ポイントを獲得することができた。

「これまでのラリーにおいて最も大変な4ポイントだった!僕が4ポイントのためにこれほどまで努力したのは初めてだ」とラトバラはフィニッシュ後に振り返った。

 ラトバラの最初の問題は金曜日のロングステージが終わり、あとはショートステージだけが残った状況で起こった。彼は昨年と同様に山岳地帯を下りてレオンに戻ってきたところでオルタネーターの問題によってリタイアを余儀なくされた。

 彼は土曜日にリスタートし、チームメイトのクリス・ミークをダストがないクリーンな視界で走らせるためにあえてペナルティを受けて後方へと下がることになった。これによって彼も路面掃除を免れ、午前中に2つのステージで勝利し、8位まで浮上することができた。

 しかし、ラトバラはその日の夜、マシンの修理が認められないライト・フィッティングゾーンでリヤのアンチロールバーを接続しようとしたことが不正だと判断され、1分のタイムペナルティがスチュワードから課された。

 さらに日曜日でラトバラは7位へと追い上げたが、SS20でサンプガードとラジエーターを損傷するというさらなるドラマに見舞われた。彼らは応急修理を試み、ラジエーターを補充するために険しい丘の中腹から川まで500mを駆け降りてどうにかステージに戻ったが、パワーステージでプッシュすることはできず、修理の遅れによるペナルティで4秒差で7位を失うことになった。

「日曜日の2つ目のステージの終わりに、僕たちは岩盤にヒットしてサンプガードを破損してしまった。僕たちは続けるチャンスはないと思ったが、ここで諦めるわけにはいかなかった」とラトバラは説明した。

「何とかサンプガードを応急処置できたが、(フロントバンパーを失っていたので)パワーステージでは速く走れなかった。しかし、少なくとも僕たちは最後までやり遂げた。今週末はたくさんのことが起きたが、次のラリーが平穏無事であることを願っているよ!」